インゲンマメ（隠元豆）はタンパク質が豊富に含まれる野菜で、世界中で様々な料理に使われます。若いさやはそのまま調理され、成熟した種子は乾燥させて、煮豆などの調理用に用いられます。

生命力が強くしなやかなつる性の常緑多年草です。花は下向きにつき、白と紫でしま模様になった糸状の副花冠（ふくかかん：花弁やがくの内側の見られる花冠状の構造）をもちます。葉の表面はなめらかで、形はハート形、卵形、または尖鋭形です。葉柄（ようへい：葉と茎を結ぶ細い柄）には4〜6個の蜜腺があります。大きな長円形の果実は多数の種を含み、種を包む果肉は酸味があり食べられます。

キダチチョウセンアサガオ（木立朝鮮朝顔）は多年生の低木または小高木です。白や黄色のろうと状の花が下向きにぶら下がって咲き、甘い香りがします。エンジェルストランペットの名でも流通し観賞用に栽培されますが、かわいらしい名前とは裏腹に株全体に強い毒性を持ちます。特につぼみや実がオクラと誤認されることもあるため気をつけましょう。

アレチノギク（荒地野菊）は明治中期に渡来し、昭和初期までには各地の道端や荒地などで一般的に見られるようになった帰化種です。オオアレチノギクやヒメムカシヨモギなどに似ていますが、これらは本種よりも大型で開花が遅いという違いがあります。また、これらの類似種の拡散の影響により、最近は一時に比べて個体数が減ってきていると言われています。

オオバゲッキツ（大葉月橘）の葉は、カレーとみかんを混ぜたようなスパイシーな香りが特徴。硬材であるため農具にも使用されています。日本ではその香りからカレーリーフとも呼ばれています。

ナガバギシギシ（長葉羊蹄）は明治時代に渡来した外来種で、畑に発生した場合は看過できない雑草です。在来の「ギシギシ」に似ていますが、本種の葉は深緑色で、縁が縮れて波打っています。生態系被害防止外来種リストで「その他の総合対策外来種」に指定されています。

昭和40年代後半以降アボカドの輸入量は増え続けており、現在ではサラダや巻き寿司など、日常的に消費されています。流通するものの大半はメキシコ産です。鳥類にとっては毒性があるため、インコやカナリアなどのペットには与えてはいけません。

世界中に帰化しているコセンダングサは、日本でも身近に自生している姿を見ることができます。1株で年間6000粒もの種子をつけ、風や鳥などを介して急速に広がります。そのため、多くの地域で有害な雑草とみなされています。

グァバは甘酸っぱいトロピカルフルーツが成る常緑低木です。日本でも自生しているものや栽培・販売されているものがありますが、野生化したもののほとんどが沖縄や奄美大島で見られます。果実はそのまま生食で、あるいはジャムやジュースにして楽しまれています。果実だけではなく、葉や花や植物そのものも見た目に美しいため、観葉植物としても人気があります。

ゲンペイカズラ（源平葛）という名前は、赤い花と白い萼を、かつて白旗を掲げて戦った源氏と赤旗を掲げて戦った平氏に見立てて付けられました。鉢花として流通しており、約4ヶ月と長く花を楽しめます。

マメナシ（豆梨）は低湿地や湧き水の周辺で生育し、梨に似た小さな実をつける落葉高木です。自生地が少なく個体数も減少しているため、日本では絶滅危惧種に指定され保護されています。

シンゴニウムは小さい葉がかわいらしく、観葉植物として人気がある常緑多年草です。生えたばかりの葉は丸みのあるハート形をしていますが、成熟すると矢のような形へと変化します。

イエロー・アイリスは、水湿地に群生する帰化植物です。明治時代に移入して以来、日本各地にその生息地を広げています。初夏に黄色の美しい花を咲かせますが、要注意外来種として注意を喚起されています。

オクラ（秋葵）は古くから熱帯、温帯各地で栽培される植物で、夏の開花後に実る若いさやを食用にします。耐暑性もあり、手入れも少なく、栽培は比較的簡単です。主要な産地は世界ではインドとナイジェリア、国内では鹿児島、沖縄、高知です。

デュランタの葉や液果は人間やペットに対して強い毒性があります。一方で鳥たちには無害で、液果を好んで食べます。明治中期に観賞用に渡来し、沖縄などの暖地では庭木や垣根などに利用されます。国や地域によっては、侵略種とみなされています。

テリハイカダカズラ（照派筏葛）は、南国な雰囲気を感じさせる植物です。色鮮やかな赤色、ピンク色、オレンジ色などの苞葉の中に小さな白色や黄色の花を咲かせます。短日植物のため春と秋に花が咲きます。庭に植える際は、枝が垂れ下がるのでフェンスなどを用意する必要があります。

「4葉のクローバー」（Trifolium）に似た4つの部分に分かれた葉をもつ水生シダ。胞子果（シダ）楕円体、長さ0.1875まで、暗褐色、葉柄の基部に付着した長さ0.75までの茎。

熱帯が原産のクロトンは、沖縄以外の日本では観葉植物として温室で栽培されるのが一般的です。多様な色彩の線や斑点で模様づけられている葉から、ヘンヨウボクという別名が付けられました。折れた枝や茎から出る樹液に触れると、体質によってはかぶれる可能性があります。

ランタナは中南米が原産の常緑小低木です。和名は「七変化」で、花の色が徐々に変化することから名付けられました。アジサイに姿が似ますがアジサイとは別種です。種子には毒が含まれています。

台湾や中国南部がに分布するシェフレラは、黄色やオレンジの実と厚みのある葉が特徴の低木です。主に観賞植物として栽培されますが、自生に適した地域では生垣としても利用されています。