ヨーロッパ原産のイネ科の多年草ですが、多くの気候に適応するため北半球に広く分布しています。野生動物のエサとなりますが、家畜はあまり好みません。芝草やグラウンドカバーなど園芸用にも用いられ、園芸種も多数存在します。

コメススキ、Deschampsia flexuosa（学名）は、波状の髪のような茎の上にある 、銀色または紫がかった茶色の頭花から形成される針金状の葉と、繊細でゆらゆら揺れる穂を持ちます。葉は非常にふさふさになり、開花前には低い草地5 〜 20 cmほどの高さで、30 cmの高さになる植物からなるぎっしりと詰まった茂みに群生します。

熱帯のジャングルに自生するホウライショウ（鳳莱蕉）は、エキゾチックな雰囲気を持つ観葉植物として人気があります。その特徴的な葉は、ポスターや壁紙などのデザインにも用いられます。ハワイでは古来から魔除けに使われてきたそうです。全草が有毒であるため注意が必要です。

ピレア・ぺぺロミオイデスはおしゃれな室内のインテリアとして人気の観葉植物です。手入れが簡単で育てやすく成長が早い種で、初心者にも適します。近年インスタグラムを通して本種の認知度が急激に高まったと言われます。

クッション状にこんもりと茂る姿、針のような細い葉、枝に密につく小花の様子などから、エリカとよく混同されます。エリカは花びらが大きく目立ちますが、カルーナのそれは小さく、かわりに大きな萼（がく）が色づいて花びらのように見えるのが特徴です。木姿、花色、葉色、開花期などが異なる、1000以上の園芸品種があると言われています。

それは細かい葉の密な草地を形成します。線条は短く、要点がありません。これは、尖っており、最大5 mmの長さの、Agrostis stoloniferaとは異なります。開花円錐花序は、5月から6月まで現れます。それらは細かく枝分かれしており、遠くから見ると紫のhのように見えます。

山野の湿地に生えているイグサ（藺草）の丸い茎は畳の原料としてもおなじみです。食用にもされていて、粉末状にしたものを乾麺・パン・アメなどに練りこむとモチモチ感が増します。イグサ（藺草）は野鳥にとっても恰好の営巣地になります。

シラゲガヤ（白毛茅）は道端や草木の茂みに自生し、比較的容易に発見することができる雑草です。繁殖力が強い特徴をもち、他の植物の発育を阻害する場合があるので注意が必要です。和名のシラゲガヤ（白毛茅）は全体が白い毛におおわれている事が由来で名付けられました。

春を代表する花が桜であれば、ガクアジサイは梅雨の時期を代表する花です。鎌倉の明月院など、東西南北に名所があります。「万葉集」や「本草和名」などの古い書物に登場し、各地にお金や健康にまつわる俗信が残る日本人と関わりの深い植物です。

他に類を見ないカラフルな葉が目を引く、日本では一年草扱いのカラーリーフプランツです。葉の形や色の組み合わせが異なる新品種が絶えず作出され、イギリス王立園芸協会の名誉あるガーデン・メリット賞を受賞した品種も多数存在します。

日本人にとって最も馴染みのある果実であるリンゴが定着するようになったのは、1871年に開拓使がアメリカから苗木を導入して東北や長野などに配布したことがきっかけです。果実ばかりが注目されがちですが花も美しく、青森県では県の花に指定されています。

海岸近くや日当たりの良い高山の岩場にみられる匍匐性の常緑低木です。秋に実る黒紫色の果実は鳥や蛾のえさになり、アントシアニンを多く含むため色素として用いられることもあります。北半球に広く分布し、渡り鳥によって種広められたとする説があります。

カモガヤ（鴨茅）はイネ科の多年草で、世界中で牧草や飼料用の干し草として広く栽培されています。日本には19世紀半ばに牧草として導入され、その後は各地で帰化し、畑、土手、河原など様々な場所で見られます。春から夏にかけて飛ぶ花粉は花粉症の原因として知られます。

スイバは、日本では畔や草地など様々な場所で見つけることができます。夏に小さな赤い花を咲かせます。茎や葉に酸性の成分を含むことから酸い葉という和名が付けられました。スカンポとも呼ばれますが、同じ別名を持つイタドリとは異なる植物です。

カランコエは、赤、ピンクなどの鮮やかな花を咲かせる人気の多肉植物です。丈夫な植物で、適切に短日処理をして手入れをすれば、毎シーズン花を楽しむことができます。

ポトスは、光沢のあるハート型の葉を持つ常緑の観葉植物です。メンテナンスが簡単で、ツル状に伸びる特徴を生かしてハンギングバスケットなどで栽培するのに適しています。

ヨーロッパナラ（欧州楢）は長寿のブナ科の広葉樹で、40 mに達するものもあるという大木です。学名のQuercus roburは「堅い樽」を意味します。秋にはドングリがなります。硬くて重い木材として、家具や床材、窓枠や階段、ワイン樽などに使われます。

デスカンプシア・セスピトーサは、高山の砂礫地、草地、海岸段丘、開けた森などに群生し、森林限界以上の高山帯でも見られます。周北極植物（北極を囲むようにして広く分布する植物）として知られており、多くの変異種があります。庭の縁に植えて高さを生かした景観を作り出すのに適しています。

セイヨウイラクサには「セイヨウ」という名前がついていますが、ヨーロッパ以外にも世界中の温帯地域で見られます。日本のイラクサとは別種です。湿地や土手、道路脇の溝など水の多い場所に自生していて、その棘にうっかり触れてしまうと、皮膚に湿疹ができる可能性があります。

Molinia caeruleaは草本性の多年生バンチグラス（タソック形成）で、高さ90 cm （ハリエニシダとヘザーで保護された場合は背が高くなる ）まで成長し、多くの茎が密に詰まっています。時には少し毛深い。その小突起は毛の輪です。長い紫色の小穂は主要な識別機能です。穂は15 cmの長さです。