ローゼルは17世紀に西インド諸島や中南米で栽培が始まり、熱帯・亜熱帯地域に広まりました。ブラジルの日系コミュニティでは、ローゼルを塩漬けにする習慣があり、「花梅」と呼ばれています。梅干しと同じ作り方です。

カシワバゴムノキ（柏葉ゴムの木）は、柏の葉に形が似るゴムの木であることが名前の由来です。丈夫で初心者でも育てやすく、室内の観賞用に人気があり、広く流通しています。

ホウオウボク（鳳凰木）は熱帯地域に自生し、日本では沖縄で見られます。園芸用に流通しますが日本では希少です。大きな葉が茂って夏に涼しい木陰を作るため、街路樹や公園に植栽されます。花姿が伝説の霊鳥である鳳凰（ホウオウ）が飛翔する姿に例えられたことが和名の由来です。

ランタナは中南米が原産の常緑小低木です。和名は「七変化」で、花の色が徐々に変化することから名付けられました。アジサイに姿が似ますがアジサイとは別種です。種子には毒が含まれています。

キンエボシ（金烏帽子）は外観が烏帽子（えぼし）のような形をしていることから名付けられました。店頭では、うさぎのような形の小さくて可愛らしい株も販売されています。とげは金色で美しいものの、軽く触れただけでも刺さりやすく、刺さると取りにくいため注意が必要です。

ハロウィンでよく使われるズッキーニ。多くの園芸品種があり、どれも見た目がユニークで可愛らしいことから「おもちゃかぼちゃ」と呼ばれることもあります。耐暑性があり、比較的育てやすい種類です。

ソラマメ（蚕豆）は世界中で栽培される食用マメです。さや部分が空に向いてつくことからソラマメ（蚕豆）と名付けられました。マメ部分ばかりが注目されがちですが、控えめながらも美しい花も咲かせます。

マンゴー（檬果）は世界各地で広く食用に栽培される常緑性の果樹です。鉢植えで育てて、冬期は屋内の日当たりのよい所に置くなど、適切に管理をすれば、結実させることも可能です。

ハワイでは甘味のあるコルジリネ レッドスターの地下茎は食用とされ、葉はカヌーの綱や衣服、フラの踊り手のスカートに利用されています。ハワイ以外にも、熱帯の東南アジアとオーストラリア東部を含む、いくつかの太平洋の島々が原産です。

ニチニチソウ（日々草）は大気汚染や排気ガスに耐える性質を持っているため、道路沿いに植えられています。江戸時代中頃に日本に入ってきました。毎日新しい花が咲きますが、1つの花は3〜5日ほどで枯れてしまいます。

現在では様々な品種のマリーゴールドがありますが、アフリカン・マリーゴールドは江戸時代初期に日本に初めて入ってきたマリーゴールドです。かつて原産地（中米やメキシコ）に住んでいたアステカ族は、薬用、儀式用、装飾用に本種を採取していたと言われています。

南国的な魅力に溢れ、よじ登る性質を持つブーゲンビレアは垣根などに利用されます。ブーゲンビレアという名前は1768年にブラジルで本種を発見したフランス人探検家のブーゲンビルに由来し、日本には明治中期に渡来しました。沖縄県では、いくつかの市町村の花に指定されています。

クラウンフラワーは白色や薄紫色の王冠に似た花を咲かせます。芳香があるのも特徴的です。ハワイやタヒチでは頭や首に巻くレイに使用されますが、葉や枝を傷つけると毒性の樹液が出てくるため取り扱いには注意が必要です。

羽毛のようなアーチ状の葉を優雅につけるナツメヤシ（棗椰子）は、古代から食用の甘い果実のために栽培されてきました。幹は木材、葉は家具などの材料として利用されるなど、ほぼ全ての部位に経済的価値がある植物です。

世界中でメロンの果実は食べられていますが、多くの品種が存在します。日本では、夕張メロンが有名です。カンタロープとも呼ばれますが、国によって見た目が異なり、イタリアのカンタロープは生ハムで巻いて食されます。

キンレイジュ (金鈴樹)は、ほのかに香る美しい花を咲かせるだけでなく、乾燥や病気にも強いことから、庭木や公園樹として利用されます。花にはミツバチが集まります。和名は漢字で「金鈴樹」と書きますが、これは枝先に黄色の花をまとめてつける様子が黄金の鈴に見立てられたことに由来します。

這うように地上に広がり、フリルのついた花を咲かせるマツバボタンは、春まきの人気の一年草です。松葉牡丹という和名は、葉が松葉に、花がボタンに似ていることに由来します。暑さや乾燥に強く、鮮やかな色合いの花が夏の庭を彩ります。

根は大きく、肉質で、多年生であり、長いタップ根により高い生存率をもたらします。スイカと非常によく似ており、葉は掌状で角張っており、3〜7葉に分かれています。花は葉の軸で黄色くて孤独で、黄緑色の花柄があります。果実は滑らかで、球形で、直径5〜10 cmで、非常に苦い味がします。種子は灰色で、長さ5 mm、幅3 mmです。

夏を代表するミニひまわりは、原産地の北米に限らず世界中で広く栽培されています。かつてロシアでは植物の油の摂取が禁止されていましたが、ヒマワリ油だけは禁止されておらず食用油として広がりました。ロシアとウクライナの両国の国花でもあります。

バルバドスアロエは観賞用として人気がある多肉植物で。食材としても重宝されますが、葉には軽度の毒性があるため正しく処理されなければ食すことはできません。また、葉肉には肌の調子を整えてくれる成分もあるので、スキンケアにも広く使われています。