ヨーロッパアカマツは木は乾燥しやすく、乾燥後も安定した素材になるため、建築、土木、梱包、パルプなど多くの製品に利用されています。また香料を抽出しルームフレグランスなどの材料になります。森林を思わせる香りが特徴です。

セイヨウナツユキソウ (西洋夏雪草)は湿った草地や小川のほとりなど湿地に自生します。葉と花がアーモンドのような甘い香りを持ち、香り付けやポプリに用いられます。種子や若葉は精油を含み、化粧品の材料に使用され、根は染料に利用されます。

ヨーロッパナラ（欧州楢）は長寿のブナ科の広葉樹で、40 mに達するものもあるという大木です。学名のQuercus roburは「堅い樽」を意味します。秋にはドングリがなります。硬くて重い木材として、家具や床材、窓枠や階段、ワイン樽などに使われます。

ヨーロッパハンノキの木は木靴や家具などに用いられますが、商業価値はそれほど高くないと言われています。防風林として果樹園に植えられたり、鉱山の再緑化のために植えられたりすることもあります。侵略性があるため推奨はされていませんが、観賞用や土壌安定化のために植えられることもあります。果実は鳥の餌となります。春先には花粉の発生源となります。

セイヨウトネリコはヨーロッパ全土に自生するトネリコの仲間で、日本のトリネコに比べて細い葉を持ちます。かつては邪気を払う力や癒しの力を持つと考えられていました。北欧の神話で描かれる聖なる世界樹（ユグドラシル）はセイヨウトネリコの木だとされています。

基部ロゼットを形成する、シダのような外観の細かく切り取られた急進的な葉と、小さなクリーム色の白い花のゆるい終末の花序を持つ背の高い8〜20の直立した茎を持っています。花は春の終わりから夏の半ばにかけて、高さ約30 cmのまばらに葉をつけた茎の上に密集して現れます。

セイヨウネズ（西洋杜松）は庭木や公園樹に用いられます。種子は鳥が食べにやってきます。木は精油の原料となり、果実は商業的に収穫されます。果実はジンの香り付けに使われることでも有名です。

キバナノクリンザクラ（黄花九輪桜）は原産地では草地や牧草地に自生し、暗く寒い冬の後の早春に鮮やかな黄色い花を咲かせ始めることから、春を告げる花として知られます。他の似たような黄色い花の植物との違いは、花弁の中心部にあるオレンジ色の斑点です。

ヨシ（葦）は昔は「アシ」と呼ばれていましたが、「悪し（あし）」というネガティブなイメージを連想させることから、反対の意味を持つ「善し（よし）」という別名で呼ばれるようになったと言われています。ヨシ（葦）の長い茎を編んで作った葦簀（よしず）は、夏に日よけとして昔から利用されています。

他に類を見ないカラフルな葉が目を引く、日本では一年草扱いのカラーリーフプランツです。葉の形や色の組み合わせが異なる新品種が絶えず作出され、イギリス王立園芸協会の名誉あるガーデン・メリット賞を受賞した品種も多数存在します。

ミスミソウ（三角草）は青、紫、ピンク、白の花を咲かせる常緑の野草です。根茎から直接葉や花が生えているのが特徴です。北半球の温帯に広く分布し、日本では関東から九州の山間部で見られます。

セイヨウナナカマド（西洋七竈）は原産地では低地から高地まで幅広く分布する落葉中高木あるいは低木ですが、着生植物として他の樹木の上で生長する場合もあります。庭木や街路樹として植栽もされます。花は虫の蜜源となり、赤い実は様々な種類の鳥の食料源です。

ドイツトウヒは世界中であらゆる用途に利用され、経済的にも重要な常緑針葉樹です。成長が早く樹形が整いやすいため、クリスマスツリーとして親しまれるほか、建材や弦楽器の材料などとして広く利用されています。成長すれば50mを超すほどの高木ですので、庭木には向きません。ノルウェーに現存するドイツトウヒの木は9550年以上生き続けているとされます。

シャク（杓）の茎は直立型で、茎の先端で分岐し、その先に5枚の花びらを持つ白い花を多く咲かせます。よく似た植物に有毒性のムラサキケマンがあり、両者は同じ場所に生息することもあります。

ガリウム・ベラムは甘い香りがです。工業分野では染料として用いられるほか、観賞用としても栽培されています。和名のキバナカワラマツバの由来は河原松葉に黄色い花が咲くことから名づけられました。

シャコバサボテンは砂漠ではなく森林の樹木に着生する多肉性植物です。茎が海に生息する節足動物のシャコに似ていることからシャコバサボテンと名づけられました。茎先に鮮やかなピンク色の花を咲かせます。

イワミツバ（岩三つ葉）は、かつて食用として栽培されていたものが野生化して広がったと考えられています。グランドカバーやカラーリーフプランツとして利用されますが、阻害物質を出して周囲の植物を駆逐するが性質（アレロパシー）があるとされているため注意が必要です。

細長い青く葉と、淡い黄色の花を持つシルバーグラスは、カラフルな観賞用芝生として人気の高い 多年生草本です。手入れが簡単で成長が早くボーダー、ロックガーデンなどでアクセント植物として利用できます。

カラテア・ランキフォリアは、ブラジルの熱帯雨林を原産とする常緑多年草で、鮮やかな葉と派手な黄色の花を咲かせ、観葉植物としてよく栽培されます。葉の模様がガラガラヘビの模様に似ていることからRattlesnake(ガラガラ蛇)と呼ぶ地域もあります。

ヒメシュウレイ （姫秋麗）は、大変小さく美しいパステル調の葉を植木鉢の中でひしめき合うように生やすことができるため、日本での流通量が年々増えています。温度管理や水量管理も簡単で、大変育てやすい多肉植物です。