コニシキソウ（小錦草）は明治時代に渡来した外来種で、現在では道端や畑などで一般的に見られるようになっています。茎を傷つけると出てくる白い汁に触れると、かぶれや炎症の原因となる恐れがあるため注意が必要です。在来種である「ニシキソウ」に似ていますが、ニシキソウの果実にはしわや毛がないことで判別できます。

氷河期の遺存種として知られるハナタネツケバナ （花種漬花）は、寒冷地に広く分布する多年草です。日本では北海道の釧路湿原に自生しています。イギリスの一部地域では不吉な植物として扱われていた歴史があります。

クッション状にこんもりと茂る姿、針のような細い葉、枝に密につく小花の様子などから、エリカとよく混同されます。エリカは花びらが大きく目立ちますが、カルーナのそれは小さく、かわりに大きな萼（がく）が色づいて花びらのように見えるのが特徴です。木姿、花色、葉色、開花期などが異なる、1000以上の園芸品種があると言われています。

マランタ・レウコネウラの英名「プレイヤープラント（祈りの植物）」のは、日中は平らな葉が夜になるとくるりと丸まって、まるで祈りを捧げる手のような姿になることに由来します。花茎が伸びると小さく可憐な白い花を咲かせます。

イトラン（糸蘭）の原産地には、イトラン（糸蘭）の花粉を集めて雌しべに受粉させ、結実するようにした後で花に卵を産み付けるユッカ蛾という蛾がいます。その結果、5 〜 10 cmの果実ができますが、日本にはユッカ蛾がいないため結実しません。

アオギリ（青桐）の和名は、樹皮が青緑で葉が桐の葉に似ていることに由来します。木は木材として使用され、頑丈ながらも柔らかい材質を生かして、楽器や家具、建具などが作られます。

アメリカヤマゴボウは、明治に日本に渡来し帰化しています。赤紫色の茎をもち、晩春から秋にかけ白い花を咲かせます。一般に雑草とされますが、濃い紫色の実は鳥を魅了するため、バードウォッチング用に栽培されることがありますが、全体にわたって毒があるため取り扱いには注意が必要です。

東ヨーロッパ原産の2年草または短命な多年草ですが、アメリカの15の州などで有害で侵略的な雑草として指定されているほか、日本国内でも侵入が報告されています。国内に自生するクロアザミに似ていますが、葉の切れ込みなどがより深くなります。

オオハンゴンソウ（大反魂草）は、河辺や草原、荒地などで見られることの多い多年草です。観賞用に栽培されてきましたが侵略性があり、冷涼な地域の湿原などでは在来種の生態系を脅かす存在です。一度群生すると根絶が難しいほど強くたくましい植物です。

クリスマスローズ（ニゲル種）は常緑の多年草で、春が来る前の寒い時期に透き通るような白花を咲かせることから人気があり、広く栽培されています。適した環境では30年以上も枯れずに育つとも言われます。庭に地植えでも、鉢やプランターに植えても楽しむことができます。

セイヨウイラクサには「セイヨウ」という名前がついていますが、ヨーロッパ以外にも世界中の温帯地域で見られます。日本のイラクサとは別種です。湿地や土手、道路脇の溝など水の多い場所に自生していて、その棘にうっかり触れてしまうと、皮膚に湿疹ができる可能性があります。

イネ（稲）は、世界各地の水田や畑で栽培さている世界三大穀物の1つです。精白した米だけでなく、藁、もみ殻、糠なども幅広く活用されています。イネ（稲）の病気として最も被害が大きいのが糸状菌の寄生によって発病する「いもち病」で、消毒をしても完全には防除できません。

ミルクブッシュは屋内で栽培されることの多い観葉植物です。よく分枝する棒状の枝がユニークで、難しい手入れも必要ありません。全草が有毒で、特に枝の切り口から出る乳液は毒性が強いため注意が必要です。

ベイスギ（米杉）は巨木へと成長することが多く、千年以上も生きると言われている長寿の木です。北米の先住民は本種の材を建材などに使うだけでなく、マスクやトーテムポールなどを作るためにも使ったそうです。国内では、集成材や天井板によく用いられます。樹皮には抗菌作用のある物質が含まれているため、倒木となっても朽ち果てにくく、そこから次の世代の樹木の芽が生えてきます。

バルバドスアロエは観賞用として人気がある多肉植物で。食材としても重宝されますが、葉には軽度の毒性があるため正しく処理されなければ食すことはできません。また、葉肉には肌の調子を整えてくれる成分もあるので、スキンケアにも広く使われています。

チャイナローズは、一重咲きの美しいバラを咲かせる落葉低木です。原産地である中国では観賞価値が高いとされ、花びらの数や色が多様な園芸品種が作られました。現在では一般tねきな四季咲きのバラの原種としても有名です。

モモ（桃）からは、観賞用や果実の食用に用いられる数々の栽培品種が生み出されました。花は、品種によって純白から濃い赤まで様々な色彩があり魅力的ですが、害虫にはあまり強くないため、自家栽培には適切なメンテナンスが必要です。