イワミツバ（岩三つ葉）は、かつて食用として栽培されていたものが野生化して広がったと考えられています。グランドカバーやカラーリーフプランツとして利用されますが、阻害物質を出して周囲の植物を駆逐するが性質（アレロパシー）があるとされているため注意が必要です。

デイゴ（梯梧）は沖縄の県花です。花の蜜には鳥やコウモリなどが寄ってきます。鑑賞の他、木材はその軽い性質を利用して、大型の琉球漆器や家具などに使われます。茎と葉は緑肥になります。

マツリカ（茉莉花） は甘い香りの純白の花が観賞用に人気です。花は夜に咲き始め、朝には閉じます。気候に合わせて観賞用に鉢植えや生垣などとして地植えで栽培します。フィリピンの国花です。

キマメは、通常1.5 m〜3 m （まれに最大4 m ）の高さに成長する直立した低木または亜低木です。枝の樹皮は驚くほどうねりがあり、金色の、隣接した、またはわずかに突き出た絹のような毛状突起があります。葉は3つの部分で羽状です。

ショウジョウソウモドキ（猩猩草擬）は、熱帯から亜熱帯地域に生息しています。よく似たショウジョウソウとの見分け方は、花の根元付近にある葉の基部の色がショウジョウソウは赤色であるのに対し、本種は白色であるという違いがあります。

ザミア・フルフラセアは南国風の雰囲気があり、リゾート・スタイルのインテリアに向きます。名前はラテン語の「松の実」「硬い」に由来します。恐竜時代から生きている「生きている化石」と言われる植物です。原産地では繁殖が脆弱で、生存の危機が問題視されています。

昭和40年代後半以降アボカドの輸入量は増え続けており、現在ではサラダや巻き寿司など、日常的に消費されています。流通するものの大半はメキシコ産です。鳥類にとっては毒性があるため、インコやカナリアなどのペットには与えてはいけません。

コダチヤハズカズラ（木立矢筈蔓）は鉢植えで流通しますが、栽培に適した気候では地植えで壁面緑化や生垣などとして植栽します。世界各地で観賞用のものが逸出し、道端や空地、林縁地などで帰化しています。

レウエンベルゲリア・ブレオはパナマやコロンビアで見られるサボテン科の植物でとげがあるので要注意です。日本では桜キリンと間違えて紹介された歴史があり混同されることがありますが、この品種は黄色の花と実の形状で見分けることができます。

アルテルナンテラ・フィコイデアは明治時代の中頃に渡来しました。赤や黄色に変化する美しい葉の色を生かして、鉢植えだけでなく花壇の縁取りにも用いられます。また、小型で背丈が低いので、グランドカバーに用いられることもあります。

セイヨウトチノキ（西洋栃の木）は大型の落葉樹木で、春から初夏にかけて咲く白い花が美しく、世界中で広く道路沿いや公園に植えられています。樹齢300年まで育つと言われ、年数が経つと幹は1 mの太さまで大きくなります。「世界でもっとも美しい通り」と言われるパリのシャンゼリゼ通りは、このセイヨウトチノキ（マロニエ）の並木道としても有名です。

グァバは甘酸っぱいトロピカルフルーツが成る常緑低木です。日本でも自生しているものや栽培・販売されているものがありますが、野生化したもののほとんどが沖縄や奄美大島で見られます。果実はそのまま生食で、あるいはジャムやジュースにして楽しまれています。果実だけではなく、葉や花や植物そのものも見た目に美しいため、観葉植物としても人気があります。

ゴエペルチア・ルフィバルバのブラジル原産の常緑多年草で、波打つような長い葉は緑色で、裏が紫色です。耐陰性が強いので、室内でも育てやすい観葉植物です。小さな黄色い花を短い花茎の先につけます。

子宝弁慶草はフリルのように見える葉の縁に小さな子株をたくさん作り、やがてそれらが地面に落ちて根を広げ繁殖していきます。冬が終わる頃に小さなくすんだ紫色花が咲くことがあります。

モモタマナは公園や街路樹などに植栽される半落葉性の高木です。果実はピロガロールタンニンという色素を含み、染料として利用されます。

スパティフィラム・ワリシーは、仏炎苞と呼ばれる白い部分と葉のコントラストが美しく、その姿から「包み込む愛」などの花言葉もあります。同じく熱帯産で観葉植物として人気のアンスリウムに似ていますが、仏炎苞が細長くハート型に分かれてないことが特徴です。

Thyrsacanthus tubaeformis は小さな筒状の花が集まり房状に咲き、蜜を吸うハチやトリの餌になります。日向や一部日陰でも育つので手入れがしやすい植物です。極端に寒い気候下では地面に落ちて枯れたように見えますが、春になるとまた伸びてきます。

ネオレゲリア・カロリナエは花の色も葉の模様や色も楽しめる観賞用の熱帯植物です。紫〜ラベンダー色の花が咲く頃に中心の葉が赤っぽい色に変化し始めます。着生植物ですが、原産地以外ではプランターに植えて栽培し、冬は屋内に置きます。

明治時代に渡来したニワウルシは、帰化して日本各地に定着している落葉高木です。葉がウルシに似ており、また庭に植えられる事が多いため「庭漆」と名付けられました。大気汚染等にも強く丈夫なので、公園に植えられたり街中でもよく見かけたりします。

夏の定番の果物であるスイカ（西瓜）の起源はアフリカで、エジプトでは4000年前から栽培されていたと考えられています。日本に渡来した時期は諸説ありますが、17世紀頃という説が一般的です。明治になると欧米の品種が導入され、大正後期から昭和初期にかけて品種改良が行われ、現在私たちが食べているスイカの基礎となる品種が作られました。