噴水から吹き出る水のように赤紫色の広がる葉が魅力のcenchrus setaceusは、アクセントとして花壇の後景やフラワーアレンジメントなどに用いられます。こうした用途で広く利用される一方で、本種を侵略的な有害種に指定している国や地域もあります。

ビブルナム・ヌダムは北アメリカを原産地とする、日当たりのよい湿地帯を好む落葉樹です。秋の紅葉が美しく、綺麗な花やあでやかな実を付けるため園芸植物として人気があります。また、様々な環境に適応できるため、手間がかからない庭木としても知られています。

セイヨウヒイラギ（西洋柊） は赤い実とトゲのある縁の葉がクリスマスの装飾として広く知られています。花は蜜源ですが、実は鳥に食べられることなく冬の間も残ります。木材はチェスの白駒に使われます。

フィッシュゼラニウムは葉がハート形でギザギザしているのが特徴の常緑多年草です。ヨーロッパでは特に香りの強い品種を窓辺などに置き、インテリアだけでなく虫よけとしても重宝されます。

スパティフィラム・ワリシーは、仏炎苞と呼ばれる白い部分と葉のコントラストが美しく、その姿から「包み込む愛」などの花言葉もあります。同じく熱帯産で観葉植物として人気のアンスリウムに似ていますが、仏炎苞が細長くハート型に分かれてないことが特徴です。

この多年生草本は、高さ0.5フィートから2.75フィートの1つ以上の直立茎を生産します。それらは、根茎を生成する深いタップルート4.25フィートから16.42フィートの深さに成長します。花序は、いくつかの花の頭のスパイクです。頭には、通常は紫色ですが、時には白い花がいくつかあります。果実は、長い毛羽の毛が付いたアシェンです。

イチジクは漢字で「無花果」と書きますが、花がないわけではありません。花は、私たちが通常「実」と呼んでいるもの（花托）の内部で咲くため、外からは見えないだけなのです。つまり、私たちが「実」だと思って食べている部分には、花も含まれているのです。

明治の終わり頃に渡来してきたアツバチトセランは、葉が虎のしっぽのような独特の横縞模様を持つことから観葉植物として広まりました。原産地のアフリカでは、葉から繊維を取り出して、紐や布などを作っていたと言われています。

熱帯が原産のクロトンは、沖縄以外の日本では観葉植物として温室で栽培されるのが一般的です。多様な色彩の線や斑点で模様づけられている葉から、ヘンヨウボクという別名が付けられました。折れた枝や茎から出る樹液に触れると、体質によってはかぶれる可能性があります。

セイヨウナナカマド（西洋七竈）は原産地では低地から高地まで幅広く分布する落葉中高木あるいは低木ですが、着生植物として他の樹木の上で生長する場合もあります。庭木や街路樹として植栽もされます。花は虫の蜜源となり、赤い実は様々な種類の鳥の食料源です。

カナダ、アメリカに分布するバージニアイチゴ（バージニア苺）は、地を這うように生育する植物で、食べることのできるジューシーで美味しい果実をつけます。栽培されているイチゴの原種のひとつです。

ヨーロッパ原産の一年草で、本種を改良した園芸品種がビオラやパンジーと呼ばれ流通します。紫色、黄色、白色の3色が混ざった花を咲かせるスミレであることからビオラ・トリコロールと名付けられました。

シャコバサボテンは砂漠ではなく森林の樹木に着生する多肉性植物です。茎が海に生息する節足動物のシャコに似ていることからシャコバサボテンと名づけられました。茎先に鮮やかなピンク色の花を咲かせます。

モロコシ（蜀黍）は熱帯や亜熱帯の地域のみならず、アメリカや中国をはじめとする様々な地域でも栽培されています。野生種は3 m程に成長しますが、栽培品種は収穫しやすいように1.5 m程の高さに改良されています。インドなどでは食用として広く利用されますが、飼料としても利用されています。

フイリツルニチニチソウ（斑入蔓日々草）はツルニチニチソウの園芸品種で、葉に白や黄色の斑が入っている点が特徴的です。美しい葉を持つため園芸用に人気がありますが、緑葉のものに比べてやや花付きが劣ります。

ココヤシ（ココ椰子）はココナッツの実でよく知られる植物です。果実は食料、実の皮はロープなどの繊維、葉や茎は建材として幅広く利用されます。沖縄では植栽され、小笠原諸島では自生しています。

アグラオネマ・コンムタツムは常緑に美しいシルバーの模様が魅力的な葉を持ち、おしゃれなインテリアとして用いられる観葉植物です。成長がゆっくりで、手入れが簡単なことから、オフィスなどに置くのに適します。

ニチニチソウ（日々草）は大気汚染や排気ガスに耐える性質を持っているため、道路沿いに植えられています。江戸時代中頃に日本に入ってきました。毎日新しい花が咲きますが、1つの花は3〜5日ほどで枯れてしまいます。

パルテノシッサス・ヴィタセアは北米原産の多年生のつる性植物です。若い茎は緑色ですが時が経つと褐色になり、20-30meterと長く伸びます。かつて先住民族はこの実を使って紫色の塗料を作り、肌に塗っていたと言われています。

ノニレ（野楡）は、世界の地域によっては街路樹、公園樹、生垣などに用いられています。他の木が生育できない場所でも適応できることから、アメリカの一部の地域などでは侵略種とみなされています。一方で、この強い適応力を生かして、土壌侵食の防止や防風のために植栽されることもあります。