熱帯が原産のクロトンは、沖縄以外の日本では観葉植物として温室で栽培されるのが一般的です。多様な色彩の線や斑点で模様づけられている葉から、ヘンヨウボクという別名が付けられました。折れた枝や茎から出る樹液に触れると、体質によってはかぶれる可能性があります。

イポメアはその塊根部分が食用となる野菜です。丈夫で育てやすく、家庭菜園等での栽培にも適していますが、葉や茎が過度に生長しないように肥料の与えすぎには注意が必要です。収穫後数週間ほど置くと甘味が増し、食べ頃になります。

フェディムス・スプリウスは岩場などで見られる多肉植物です。増殖が速くカーペット状に横に広がります。雄花と雌花が同一個体上に生ずる雌雄同体で、蝶や蜂など昆虫を介して受粉します。

ラッカセイ（落花生）が生産するマメ科植物の世界年間生産量は、2016年には4,400万トンで、世界全体の38％を占める中国がリードしています。モチェ族をはじめとするアメリカの先史時代の文化では、この植物が美術品に描かれていました。

ナンテンは日本では縁起のよい木として庭によく植えられます。鮮やかな赤い果実は冬の風物詩です。江戸時代に着物のデザインとして描かれた南天を珊瑚で表現したという贅沢な逸話は広く知られています。

スパティフィラム・ワリシーは、仏炎苞と呼ばれる白い部分と葉のコントラストが美しく、その姿から「包み込む愛」などの花言葉もあります。同じく熱帯産で観葉植物として人気のアンスリウムに似ていますが、仏炎苞が細長くハート型に分かれてないことが特徴です。

ビルベルギア・ピラミダリスはピラミッド状の赤く美しい花を咲かせる多年草です。鉢花として大変人気があります。ロゼット状の葉は水を貯えることができ、葉を日光に当てることによってきれいに発色させることができます。

観葉植物として人気のニオイセンネンボクは、中央に黄色か白のストライプ光沢のあるトウモロコシの葉に似た葉をつけます。品種も多様でメンテナンスも簡単なことから、初心者にもおすすめの植物です。

南アフリカ原産であるケープマーガレットは観賞用として栽培される多年生草本で、日本では初夏から秋にかけて白や桃色の鮮やかな花を楽しむことができます。特に、グランドカバーやロックガーデンなどに適しています。

カネノナルキ（金のなる木）は、光沢のある卵型の葉が美しい多肉植物です。日本では五円玉を枝に通して成長させる栽培方法が流行った事から「金のなる木」という別名でも親しまれています。夜間は涼しい条件下で育てると、かすかな甘い香りのする白やピンクの小さな星形の花を咲かせます。

美しい深紫色の葉を持つムラサキノマイ（紫の舞）は、カラーリーフとして鉢植えや寄植えなどにして楽しまれています。全草が有毒で、人間だけでなく犬や猫にも毒性があります。

セロシアはかなり古い時代に日本に渡来し、現在では温暖な地域で帰化しています。ケイトウの園芸品種の原種と考えられています。夏から秋にかけて、空き地や河原などで花を咲かせているのを見ることができます。

ラバンジンは精油量が多いのが特徴です。香りが強く、入浴剤にも利用されます。園芸品種が多数あり、花壇や鉢植え、ドライフラワーでも流通します。

ランタナは中南米が原産の常緑小低木です。和名は「七変化」で、花の色が徐々に変化することから名付けられました。アジサイに姿が似ますがアジサイとは別種です。種子には毒が含まれています。

ベニシタン（紅紫檀）は19世紀後半に植物採集者によって西ヨーロッパに持ち込まれ、その後、アメリカやオーストラリアにも持ち込まれました。繁殖力が強いため、1940年以降に野生化して広がりました。ロックガーデンを作る際に壁を覆うのに最適で、美しい景観を見せてくれます。

マダガスカル原産のアレカヤシは、日本では観葉植物として流通しています。鉢のサイズに応じて大きく成長するため、植え付けの際には育てたい高さを考慮して鉢を選ぶことが大切です。古くなると葉軸が黄色く変色し、幹に竹のような筋状の線が見られることから「コガネタケヤシ」とも呼ばれます。

時には10 mほどにまで成長する落葉高木で、ふわふわとした産毛のような花が咲きます。花弁に見えるのは発達した雄しべで、中心部の白から先端のピンクへとグラデーションが見られます。夜になると葉が閉じて眠っているようであることからこの名が付けられました。

スベリヒユ（滑莧）は世界中の熱帯や温帯地域に分布する一年草で、日本でも自生しているものが見られます。夏から秋にかけて黄色い花を咲かせ、その後1つの株から数十万ともいわれる大量の種子を作ります。

派手な花が咲くセンジュラン（千寿蘭）は米国南東部からメキシコに自生する鑑賞植物としても人気がある常緑樹です。日当たりが十分で水はけの良い土壌であれば、一般の庭でも栽培は可能です。本種の根は石鹸やシャンプーとして利用されることもあり、アメリカの開拓者は葉からロープや糸を作りました。

ヒイロサンジコ（緋色山慈姑） は種からだけではなく、鱗芽（多肉質となった芽の一種）を多数作り、雨風で自然に落ちたものからもよく繁殖します。原産地以外でも広く観賞用に栽培され、ハワイなどでは逸出後、帰化しています。