モロコシ（蜀黍）は熱帯や亜熱帯の地域のみならず、アメリカや中国をはじめとする様々な地域でも栽培されています。野生種は3 m程に成長しますが、栽培品種は収穫しやすいように1.5 m程の高さに改良されています。インドなどでは食用として広く利用されますが、飼料としても利用されています。

ケッパーは、地中海沿岸一帯に自生する半つる性の小低木で、ピンク色の花を春から夏にかけて咲かせます。若いつぼみのピクルスは「ケッパー」、果実は「ケーパーベリー」という商品名で流通しており、いずれも地中海料理には欠かせない食材です。

タマリンドはアフリカ原産のフルーツで、そら豆のような形をしています。アジアでは人気のあるフルーツで、そのまま食べたり、ジュースとして加工されたりしています。亜熱帯地域で街路樹や庭木として植えられていることが多いです。

ササゲ（大角豆）は食用として世界中で栽培されている植物です。江戸時代の日本では赤飯の小豆が武士にとって切腹を思わせるため嫌われたため、この植物の豆を使用していた記録があり、現在でもそうする地域があるようです。

アフリカ原産のセンチラス・アメリカナスは、世界中の亜熱帯から温帯地域でも栽培されている一年生草本です。痩せた土壌でも良く生育し、種子は栄養価が高く食用として用いられています。干ばつにも強いので西アフリカでは非常に重要な自給作物とされています。

アルファルファは、少なくとも古代ギリシャ人やローマ人の時代から家畜の飼料として栽培されていました。16世紀、スペインの植民者が馬の飼料としてアメリカに持ち込んだ。昆虫を飼育する場所とされており、他の作物に役立つと提案されています。

Pavonia burchelliiには多くの顕花植物が含まれており、南北アメリカに多く生息しています。この種の数多くが夏に花期を迎え、ピンク色や赤色など鮮やかなで小さな花が特徴です。その華麗な見た目から、ガーデニング用途やドライフラワーなどの観賞用として人気のある植物がたくさんあります。

夏の定番の果物であるスイカ（西瓜）の起源はアフリカで、エジプトでは4000年前から栽培されていたと考えられています。日本に渡来した時期は諸説ありますが、17世紀頃という説が一般的です。明治になると欧米の品種が導入され、大正後期から昭和初期にかけて品種改良が行われ、現在私たちが食べているスイカの基礎となる品種が作られました。

イチジクは漢字で「無花果」と書きますが、花がないわけではありません。花は、私たちが通常「実」と呼んでいるもの（花托）の内部で咲くため、外からは見えないだけなのです。つまり、私たちが「実」だと思って食べている部分には、花も含まれているのです。

Cordia africanaは、世界中の熱帯・亜熱帯に広く分布する約200種を含みます。本属には、大ぶりの花を咲かせる種類が多く、観賞用として楽しまれている他、木材として流通しているものも多く、内装、キャビネット、楽器、ボートなどに用いられます。

ウイキョウ（茴香）はフェンネルという名前でも知られるポピュラーな大型のハーブで、植物全体に甘くスパイシーな芳香があります。葉はサラダや肉・魚料理の臭み消しに、種は香辛料として使われます。アブラムシを捕食するヒラタアブやヨトウムシをえさにするジガバチなど、花は益虫をたくさん引き寄せます。

Calotropis procera、またはCalotropis proceraは、猛毒を持つ植物です。この植物の果実は、熟すと破裂して種子を飛散させます。ジャマイカでは、果実の中の繊維を集めて、枕の詰め物として利用しています。

オオムギ（大麦）は世界で最も古くから栽培されていた穀物の一つとされていて、その歴史は1万年前の西アジアや中央アジアにまで遡ります。日本には1800年ほど前に朝鮮半島から伝わったとされていて、奈良時代には広く栽培されるようになりました。その後、平安時代から大麦をお米と混ぜたものが食べられるようになりました。

サラダ、煮物、漬物などでお馴染みのダイコンは、弥生時代に稲作とともに中国から伝来したと言われています。数々の古典文学に登場するだけでなく、大根役者や大根足などのように俗語にも使われるほど、日本人の文化や生活と深い関わりがあります。

這うように地上に広がり、フリルのついた花を咲かせるマツバボタンは、春まきの人気の一年草です。松葉牡丹という和名は、葉が松葉に、花がボタンに似ていることに由来します。暑さや乾燥に強く、鮮やかな色合いの花が夏の庭を彩ります。

トウモロコシ（玉蜀黍）はその種子を食用や家畜飼料として利用する穀物です。味や利用目的に合わせて、多数の農業用品種も開発されています。家庭菜園でも栽培可能ですが、受粉のために2列以上で栽培する必要があります。

フェヌグリーク (Trigonella foenum-graecum ) は、当初は家畜の飼料として使用されており、「foenum-graecum」という名前はギリシャの干し草を意味する。背が低いこの植物は肥沃な肥料畑で繁茂し、牧草地でよく見かける。フェヌグリーク 、はるか古代エジプト時代まで遡り、ミイラ化プロセスの一部として使われていた。

スベリヒユ（滑莧）は世界中の熱帯や温帯地域に分布する一年草で、日本でも自生しているものが見られます。夏から秋にかけて黄色い花を咲かせ、その後1つの株から数十万ともいわれる大量の種子を作ります。

コムギ（小麦）と人類の歴史は古く、新石器時代から栽培されており、日本へは奈良時代に渡来しました。本種は世界最大の栽培面積と収穫量を占める食用作物で、イネ、トウモロコシと並び世界の三大穀物とされる重要な人間の主食です。