デュランタの葉や液果は人間やペットに対して強い毒性があります。一方で鳥たちには無害で、液果を好んで食べます。明治中期に観賞用に渡来し、沖縄などの暖地では庭木や垣根などに利用されます。国や地域によっては、侵略種とみなされています。

トウゴマ（唐胡麻） は生長が早く、荒れ地など様々な環境に適応して繁殖します。世界各地に分布し、公園などに鑑賞用に植栽されることもある一方、雑草ともされます。

Cycas revoluta属内の多くの種ソテツ（蘇鉄）植物のいずれかの部分を摂取したと思われる場合は、すぐに獣医に連絡する必要があります。サゴヤシは非常に一般的な装飾品であり、最も一般的な犯人です。これらの植物には高濃度のサイカシン毒素が含まれており、構造全体に見られますが、種子に最も集中しています。少量のサイカシンを摂取しても、嘔吐や下痢を引き起こす可能性があります。量が多いと、腸や肝臓に損傷を与えたり、昏睡状態になったり、死に至る可能性があります。

ストレリチアは、全草に有毒成分が含まれています。人体への中毒性は低いと言われていますが、子供が誤ってストレリチアを摂取すると、摂取量によっては下痢や腹痛、嘔吐、目眩、脱水症状などを引き起こすことがあります。特に果実と種子に胃腸障害を引き起こす物質が含まれており、摂取すると軽い吐き気や嘔吐、眠気などの症状が起こります。

この植物の評判に忠実に、 ジャガイモ消費は犬にとって非常に有毒である可能性があり、獣医の即時の注意が必要です。これらの植物のすべての部分には、食欲不振、過度のよだれ、嘔吐、下痢、瞳孔散大、混乱、行動の変化、脱力感を引き起こす可能性のあるいくつかの有毒物質が含まれています。さらに重症の場合、呼吸困難、心拍数の低下、昏睡、さらには死に至る可能性があるため、ペットがこの植物に接触した場合は救急治療として扱ってください。

ハイニシキソウは、米国の中央部などに自生しており、暖かい天候で成長する夏の雑草としてみなされています。種子を常に作ることができるため、個体数は急速に増加してしまいます。茎や葉が折れると、乳白色の樹液を出します。

サンショウモドキは痩せた土壌でも育つことが可能で、土壌の安定化や森林再生に用いられます。木材は高級家具の材料や燃料に用いられるなど有用な植物ですが、自然生態系を脅かす存在として駆除の対象となっています。

ショウジョウソウモドキ（猩猩草擬）は、熱帯から亜熱帯地域に生息しています。よく似たショウジョウソウとの見分け方は、花の根元付近にある葉の基部の色がショウジョウソウは赤色であるのに対し、本種は白色であるという違いがあります。

ユーフォルビア・コチニフォリアは、赤い葉が特徴的な中南米原産の広葉樹です。樹液は有毒で、中央アメリカでは猟師がこの樹液で魚を気絶させて漁をしたり、また矢じりの毒としても使用されていました。比較的丈夫なため観賞用としても栽培されます。

シャボンダマノキの種子に含まれる多量の油脂は、次世代のバイオ燃料として期待されています。やせた土地や乾燥地でも育つため、現在世界各地で燃料用に栽培されています。一方でこの油脂には毒性があるため食用にはできません。

セイヨウキョウチクトウには、オレアンドリンという強い有毒成分が含まれており、少量でも体内に取り込まれると重い症状が出たり、場合によっては死に至ることがあります。花、葉、枝、根、果実すべてを含む全草が毒性で、周辺の土壌や生木を燃やした煙にも毒が含まれている事があります。枝を箸などとして間接的に利用したことが中毒につながった例などもあります。吐き気や嘔吐、腹痛と下痢、倦怠感、めまい、四肢脱力、頻脈、不整脈などの症状が現れます。

鮮やかな花色と独特の花姿が特徴のグロリオサは、明治時代末期に移入しました。近年は家庭でも栽培されるようになってきていますが、全草が有毒で、ヤマイモと間違えて本種の球根を誤食したことによる中毒事故が発生しています。

ブルグマンシア・アルボレアはアンデス山脈が原産の常緑木です。下向きの白い花を咲かせ、その形から「天使のトランペット」とも呼ばれます。花は夜に香りが強くなり、蛾を引き付け受粉します。毒があるので注意が必要です。

摂取するか、触れるかのどちらかであれば、ディフェンバキア・セグイネ 、ネガティブな反応を引き起こす可能性があります。症状は中等度から重度まであり、気道が塞がれると危険な場合もあります。この植物に含まれるシュウ酸カルシウムにより、その葉と樹液には毒性があります。摂取すると、唇や舌の腫れ、よだれ、言語障害、呼吸困難などの症状を引き起こし、触ると、痛みを伴う皮膚の発疹や目の炎症が起こることがあります。観葉植物として室内で見かけることが多いので、小さなお子様のそばに置く場合は注意が必要です。この植物を扱うときは、必ず手袋を着用すること。

ニシキイモ（錦芋） 、清らかな印象を与える名前ですが、実は有毒な植物です。他のカラジウムと同様に、その樹液は食べたり、皮膚に塗ったりするだけでも非常に刺激的です。触れると、痛みやかゆみを伴う発疹ができる。この発疹は、口の中と消化管を除いて、摂取した人も同様に経験することになります。この発疹は、大きな痛みと刺激に加え、激しい吐き気、過剰な唾液分泌、嘔吐、下痢を引き起こし、また多くの場合、大きな腫れを引き起こします。この植物は子供の手の届かないところに置いてください。

オランダカイウ（和蘭海芋）は、カラーとも呼ばれ、ウェディングのブーケなどで清楚な白い花が人気です。南アフリカ原産のサトイモ科の多年草で、交易のあったオランダから持ち込まれ、根の形がイモに似ているため「海芋」と呼ばれるようになりました。

ムラサキイリスは、摂取したり触れたりすると軽・中程度の毒性を示す恐れがありますが、一般に命を脅かすほどではないと考えられています。本種は植物全体に毒がありますが、特に根茎が有毒で、イリジンと呼ばれる毒成分を含んでいます。誤食すると、口やのどの灼熱感・悪心・嘔吐・体温上昇のほか、腹痛などの重い胃腸障害を発症する恐れがあります。また、種子、根茎、葉、汁液などに触れると、一部の人でアレルギー反応や皮膚の軽い炎症が生じる場合があります。

ヒイロサンジコ（緋色山慈姑） は多年草で、華やかな花を咲かせますが、有毒な化合物、特にアルカロイドのリコリンやタゼチンを含み、シュウ酸カルシウムの結晶もあります。

シマニシキソウ（島錦草）は熱帯アメリカ原産ですが、世界の熱帯～亜熱帯地域の道端や草地で育ち、日本には古くに伝来してから近畿以南で野生化しています。小さな淡いピンク色の花を球状に付け、茎や葉を折ると乳白色の液が出てきます。

美しい花を咲かせる植物として、キダチタバコ（木立煙草） 、人および動物が摂取することで高い毒性を発揮するため、植栽には注意が必要です。