花の時期は3月下旬から5月上旬で、花弁は五枚一重で色は白から薄紅色。花は1 cmから2 cmと小ぶり。他種と違い花を下に向けて開かせる。 樹木としてはさして大きくならず、大きいものでも10 m程度であり、樹高1 m程でも花をつけるようになる。この特徴は栄養や気候から生育の難しく大きく成長できない亜高山帯でも子孫を残せるように変化したものだと考えられる。このため、亜高山気候の場所でも育ち、一般的な桜より寒さに耐える。木の肌は薄い灰色。細い枝を長く伸ばす。 葉は広い楕円形で葉の端の鋸上の部分は切込みが深い(欠刻状重鋸葉)。実は赤黒く熟する。 大きく育たなくとも花を咲かせる特徴があるため、庭木や盆栽としても非常に有用といえる。寒さに非常に強く、-20 ℃にも耐える。