パッションフルーツはその食用になる果実で知られるトケイソウの仲間です。果肉はゼリー状で、生食にしてもジャムなどに加工してもよく、中の小さな種も食べられます。つる性で成長が比較的早いため、緑のカーテンとして鉢植えで育てるのにも適します。

ササゲ（大角豆）は食用として世界中で栽培されている植物です。江戸時代の日本では赤飯の小豆が武士にとって切腹を思わせるため嫌われたため、この植物の豆を使用していた記録があり、現在でもそうする地域があるようです。

Solanum lichtensteiniiは茂みや庭園などに自生する植物で、花期になると白色の花を咲かせます。花期が終わると黄色や赤色の果実をつけます。植物には有毒成分を含むことが報告されていることから取り扱いには注意が必要です。

トウガラシ（唐辛子）の果実は成長するにしたがって緑色から赤色に変化します。未成熟ものは青唐辛子、赤色の果実は赤唐辛子と呼ばれ、香辛料として使用されます。コロンブスがスペインに持ち帰り、日本には戦国・安土桃山時代に入ってきたと言われています。

高さ1 mまで成長する可能性のある一年生または多年生の草で、その成長速度は温度に依存します。花序は、絹のような白色またはピンク色の毛で密に被覆された小穂をもつ枝の開いた配列です。

キダチチョウセンアサガオ（木立朝鮮朝顔）は多年生の低木または小高木です。白や黄色のろうと状の花が下向きにぶら下がって咲き、甘い香りがします。エンジェルストランペットの名でも流通し観賞用に栽培されますが、かわいらしい名前とは裏腹に株全体に強い毒性を持ちます。特につぼみや実がオクラと誤認されることもあるため気をつけましょう。

カエンボク（火焔木）は熱帯地域に自生し、赤い花を咲かせます。植物を住みかとしてハチドリなどの多くの鳥だけでなく蝙蝠なども植物にやってきます。カエンボク（火焔木）の和名は真っ赤に咲く花がまるで燃えているような見た目であることからこの名前がつけられました。

Bauhinia monandraはマメ科のマメ科の木の一種です。一般的な名前には、ピンクのバウヒニア、蘭の木、ナポレオンのプルームなどがあります。当然それらはマダガスカルで育ちますが、ビルマ、オーストラリア、クリスマス島、カリブ海、南アメリカおよび太平洋諸島で帰化しました。その種はニューカレドニアで侵略的です。

イシガキコショウ (石垣胡椒)は世界各地の熱帯や亜熱帯に分布し、多肉質で光沢のあるハート形の葉と、茎にドット状に付く小さな黒い種子が特徴的です。観賞用として栽培されるほか、熱帯アフリカでは民族療法用にも使用されてきました。

ジャコウアオイ（麝香葵）はピンクや白の花を咲かせる多年草で、葉からジャコウ（ムスク）に似たよい香りがすることからその名がつきました。丈夫で育てやすく、夏に長期間よい香りの花を咲かせることから鑑賞用に広く栽培されています。その強健な性質から世界各地で帰化しています。

イワダレソウは芝生の何倍も繁殖力がある多年草で、その特徴からグランドカバーとして適しています。また、砂漠緑化への利用の期待もあり、研究が進められています。その咲き始めは白いですが、次第に薄い紫色へと変化します。

香りのよい葉を鑑賞できるだけでなく、料理の素材としても重宝されるローズマリーは、アフリカやヨーロッパに広く分布する常緑性低木です。乾燥や塩害に耐えることができるため、さまざまなタイプの景観や庭園に利用できます。

現在では様々な品種のマリーゴールドがありますが、アフリカン・マリーゴールドは江戸時代初期に日本に初めて入ってきたマリーゴールドです。かつて原産地（中米やメキシコ）に住んでいたアステカ族は、薬用、儀式用、装飾用に本種を採取していたと言われています。

ホウオウボク（鳳凰木）は熱帯地域に自生し、日本では沖縄で見られます。園芸用に流通しますが日本では希少です。大きな葉が茂って夏に涼しい木陰を作るため、街路樹や公園に植栽されます。花姿が伝説の霊鳥である鳳凰（ホウオウ）が飛翔する姿に例えられたことが和名の由来です。

クラウンフラワーは白色や薄紫色の王冠に似た花を咲かせます。芳香があるのも特徴的です。ハワイやタヒチでは頭や首に巻くレイに使用されますが、葉や枝を傷つけると毒性の樹液が出てくるため取り扱いには注意が必要です。

人々に愛されてきた花木で、熱帯地域ではほぼ一年を通して開花します。香りのよい花はハワイではレイ（首輪）の材料に、カンボジアでは棺に入れる供物として使用されます。その丈夫さや美しさから、イギリス王立園芸協会の名誉あるガーデン・メリット賞を受賞しています。

熱帯が原産のクロトンは、沖縄以外の日本では観葉植物として温室で栽培されるのが一般的です。多様な色彩の線や斑点で模様づけられている葉から、ヘンヨウボクという別名が付けられました。折れた枝や茎から出る樹液に触れると、体質によってはかぶれる可能性があります。

バオバブは乾燥地帯に自生し、花期になると白い花を咲かせます。植物は非常に大きな木に成長し、人々によって様々なかたちに加工され使用されてきました。例えば、果実を器として用いたり、民族楽器の材料として使用されたりもします。

パパイヤは16世紀初頭にスペインの探検隊によって熱帯アメリカ（メキシコ南部から西インド諸島）で発見されてから、17世紀にフィリピンに持ち込まれ、世界各地の熱帯や亜熱帯で栽培されるようになりました。日本へは明治30年代頃に入ってきました。果実は食用になり、柔らかくて甘く、独特の香りがあります。

サツキは漏斗形のピンクの花を咲かせる日本固有の低木で、昔から盆栽や生垣などに使用され親しまています。旧暦の五月頃にたくさんの花を一斉に咲かせることから、五月を意味する「皐月」という和名がつきました。