Asclepias syriacaは商業的に栽培され、この植物から得られる繊維は、かつてネイティブアメリカンが織物や紐に使用していました。また、コートの断熱材にも使用される事があります。昆虫にとっても価値の高い植物で、約450種もの昆虫が本種を食しています。

直立した葉と花火のような花をもつカミガヤツリ（紙蚊帳吊）は、庭の池に最適な水生植物です。古代エジプトで最も愛用された植物の一つであり、花輪、扇子、サンダル、マット、コルクの製造など様々な方法で利用していました。

ヘデラは、鑑賞や園芸植物として親しまれている常緑のツル植物です。小さい花は目立ちにくいものの、蜜が多いため晩夏から晩秋までミツバチや蝶が集まります。成長スピードが早く、管理を怠るとあらゆる場所へ侵入するため注意が必要です。

チョウマメ（蝶豆）は江戸時代（1848年頃）に渡来し、現在では主に観賞用植物として花壇や鉢植えにして楽しまれています。葉は飼料になるほか、花は青色染料の原料となるだけでなく、リトマス試験液の代用に用いられたこともあったと言われています。

花色が豊富なビジョザクラは、花壇やプランターに植えると庭を華やかにしてくれます。バーベナという名前の由来は、本種が神聖な植物と考えられていた古代ローマにまで遡り、当時の言葉で「祭壇に捧げる植物」を意味していました。

イギリスオオバコは、江戸時代に日本へ渡来したヨーロッパ原産の多年生草本です。様々な土壌で育つ事ができるため、現在は日本各地で帰化していますが、要注意外来生物に指定されています。

マンデビラ・サンデリはつる性の常緑低木で、マンデビラの名前で流通する多数の園芸種の元となった原種マンビデラです。鉢植えでよく栽培され、ピンクや赤の花を咲かせます。冬期は屋内の日差しのある所で育てましょう。

フィロデンドロン・セロームは深く裂けた大きな葉が美しい観葉植物です。属名「フィロデンドロン」はギリシャ語で「愛の木」を意味します。同属には500種近くの植物がありますが、日本では観葉植物としても最もよく親しまれているフィロデンドロン・セロームが「愛の木」と呼ばれています。

シダのような外観が魅力的なコゴメミズ（小米みず）は、60 cmほどまで成長する短命の多年草です。南アメリカ原産ですが、日本では沖縄で帰化しているのを見ることができます。熱帯庭園でグラウンドカバーに使われる事があります。

熱帯原産のバジルは暑く乾燥した地域でよく育ちますが、世界中で栽培され、品種が多いことで有名です。本種は日本でも育てやすい一年草のハーブとして家庭菜園などで栽培され、葉は生でも乾燥でも料理に広く用いられます。種名のbasilicumは、「王様のハーブ」を意味します。

ツルマサキ（蔓正木、蔓柾）は気根を出して、地表を這うか他のものによじ登る性質があるため、グランドカバーや生垣に用いられます。最近よく利用されているカラフルなツルマサキ（蔓正木、蔓柾）のほとんどは、アメリカツルマサキの園芸品種です。これらの品種の葉の模様は、日照条件によっては模様が消えてしまうことがあります。

セイロンベンケイ（セイロン弁慶）は葉の縁から芽（小株）が出る姿を観賞する多肉植物です。広がりやすいため侵襲性が高く、育てる場所に注意が必要です。大型なものは1 m以上になります。

ウサギアオイ（兎葵）はアフリカやヨーロッパ、アジア原産のハーブですが、オーストラリアなどにも侵入しており、草地などでよく見られます。和名は、植物学の父と呼ばれる牧野富太郎博士によって名付けられ、中国名である兎葵（トキ）に由来すると言われています。

オクラ（秋葵）は古くから熱帯、温帯各地で栽培される植物で、夏の開花後に実る若いさやを食用にします。耐暑性もあり、手入れも少なく、栽培は比較的簡単です。主要な産地は世界ではインドとナイジェリア、国内では鹿児島、沖縄、高知です。

ツルオドリコソウ（蔓踊子草） は庭植えでグランドカバー、鉢植えではハンギングバスケットで栽培するのに適しています。よく繁殖することから、原産地以外の北米などでは侵入種、雑草とされます。

明治時代に渡来したニワウルシは、帰化して日本各地に定着している落葉高木です。葉がウルシに似ており、また庭に植えられる事が多いため「庭漆」と名付けられました。大気汚染等にも強く丈夫なので、公園に植えられたり街中でもよく見かけたりします。

ポストオークの材は腐敗しにくいため、建設用木材など様々な用途に使われ、ポストオークという和名の由来となったフェンスポストにも利用されます。本種のドングリは野生のリスや七面鳥にとって貴重な栄養源ですが、牛や羊には有毒なため家畜の飼料には不向きです。

日本におけるダリアの栽培の歴史は長く、1841年の「百花培養集」に本種についての最初の記録が残っています。その後、江戸花戸内山長太郎が大阪から江戸に持ち込み、数年かけてダリアの栽培を流行させました。また、メキシコでは国花に指定されています。