イネ（稲）は、世界各地の水田や畑で栽培さている世界三大穀物の1つです。精白した米だけでなく、藁、もみ殻、糠なども幅広く活用されています。イネ（稲）の病気として最も被害が大きいのが糸状菌の寄生によって発病する「いもち病」で、消毒をしても完全には防除できません。

デュランタの葉や液果は人間やペットに対して強い毒性があります。一方で鳥たちには無害で、液果を好んで食べます。明治中期に観賞用に渡来し、沖縄などの暖地では庭木や垣根などに利用されます。国や地域によっては、侵略種とみなされています。

マンゴー（檬果）は世界各地で広く食用に栽培される常緑性の果樹です。鉢植えで育てて、冬期は屋内の日当たりのよい所に置くなど、適切に管理をすれば、結実させることも可能です。

ローゼルは17世紀に西インド諸島や中南米で栽培が始まり、熱帯・亜熱帯地域に広まりました。ブラジルの日系コミュニティでは、ローゼルを塩漬けにする習慣があり、「花梅」と呼ばれています。梅干しと同じ作り方です。

トウモロコシ（玉蜀黍）はその種子を食用や家畜飼料として利用する穀物です。味や利用目的に合わせて、多数の農業用品種も開発されています。家庭菜園でも栽培可能ですが、受粉のために2列以上で栽培する必要があります。

鮮やかな花色と独特の花姿が特徴のグロリオサは、明治時代末期に移入しました。近年は家庭でも栽培されるようになってきていますが、全草が有毒で、ヤマイモと間違えて本種の球根を誤食したことによる中毒事故が発生しています。

キンセンカ（金盞花）は日本では観賞用に人気があり、その花色と花の形が盃のようであることから「金盞花」と名づけられました。油を抽出したり着色料としても使用されます。

シクラメン・ヘデリフォリウムは人気のある原種シクラメンの一種です。夏は休眠期、冬は生長期で、耐寒性があり、庭の半日陰の場所で育てることができます。冬に緑色の葉が庭を彩ります。

ムラサキオモトは、オモトに似ていて、かつ葉の裏が紫色であることから名付けられたといわれています。しかし、オモトとはまったく別の種類で、熱帯植物であるため耐寒性もありません。葉の裏の紫色が美しいことから、観葉植物として人気があります。また、草丈が低いことから、寄せ植えにもよく利用されます。

ゴエペルチア・ルフィバルバのブラジル原産の常緑多年草で、波打つような長い葉は緑色で、裏が紫色です。耐陰性が強いので、室内でも育てやすい観葉植物です。小さな黄色い花を短い花茎の先につけます。

セントオーガスチングラスは丈夫で成長が早く、日照不足や陰地、踏圧踏に耐えることができる芝草で、アレロパシー（他感作用）によって雑草の発芽を抑制します。ただし、耐寒性はないため、日本では南の温暖な地域で公園や庭園、ゴルフ場などに利用されます。

パパイヤは16世紀初頭にスペインの探検隊によって熱帯アメリカ（メキシコ南部から西インド諸島）で発見されてから、17世紀にフィリピンに持ち込まれ、世界各地の熱帯や亜熱帯で栽培されるようになりました。日本へは明治30年代頃に入ってきました。果実は食用になり、柔らかくて甘く、独特の香りがあります。

ニシキイモ（錦芋）はハート形、天使の羽あるいは矢印の先のような形をした葉姿と、白や緑、ピンク、赤のカラフルな色の組み合わせの葉色が人気の観葉植物です。ペットや人に対する毒性を持つため、植栽地や鉢・プランターを置く場所には注意が必要です。

タマサンゴ（玉珊瑚）は明治時代の中ごろにわが国に渡来して以来観賞用に広く栽培されていますが、暖かい地域では野生化しているものも見かけられます。ミニトマトやホオズキに似た鮮やかなオレンジ色の実が美しく、この実が秋から冬にかけて色づく様子を鑑賞します。全体に有毒で、特に熟す前の実は毒性が強いため、子供やペットが誤食しないように注意が必要です。

クレマチス・ヴィチセラは初夏から初秋まで青や紫色の花を咲かせるツル性の多年草です。耐寒性があるため地植えにでき、バラや低木と一緒に植えたり、アーチに這わせて育てるのに適します。花にはハチやチョウなどの昆虫が多数集まってきます。

トウガラシ（唐辛子）の果実は成長するにしたがって緑色から赤色に変化します。未成熟ものは青唐辛子、赤色の果実は赤唐辛子と呼ばれ、香辛料として使用されます。コロンブスがスペインに持ち帰り、日本には戦国・安土桃山時代に入ってきたと言われています。

人々に愛されてきた花木で、熱帯地域ではほぼ一年を通して開花します。香りのよい花はハワイではレイ（首輪）の材料に、カンボジアでは棺に入れる供物として使用されます。その丈夫さや美しさから、イギリス王立園芸協会の名誉あるガーデン・メリット賞を受賞しています。

ベニバナサンタンカ（紅花山丹花）は、オレンジ色や桃色の小花を咲かせる熱帯性の常緑低木です。花が咲いた後に実らせる赤い小さな果実は、時間が経つと黒に変化します。ヒンズー教三大神の中のシヴァ神に捧げられる花だったようです。花は切り花として楽しまれます。

サトイモカズラは熱帯雨林に自生します。トロピカルな雰囲気を出す観賞植物として栽培されますが、日本では流通量は少ない希少種です。本種は人間やペットに有毒な成分を含みます。

リアトリスは大正時代に観賞用として渡来しました。庭や花壇に植えるられるほか、切り花用に生産され、特にお盆の時期に仏花として多く流通します。切り花は日持ちしますが葉は傷みやすいため、仏花などに束ねる際には下葉を取り除くとよいでしょう。