トウガラシ（唐辛子）の果実は成長するにしたがって緑色から赤色に変化します。未成熟ものは青唐辛子、赤色の果実は赤唐辛子と呼ばれ、香辛料として使用されます。コロンブスがスペインに持ち帰り、日本には戦国・安土桃山時代に入ってきたと言われています。

ヨーロッパグリは温帯地域で広く栽培されている落葉樹です。マロン（栗）と呼ばれる食用の実をつけます。また木材としても利用されています。種から育った木は、実をつけるまでに20年かかると言われています。

マツリカ（茉莉花） は甘い香りの純白の花が観賞用に人気です。花は夜に咲き始め、朝には閉じます。気候に合わせて観賞用に鉢植えや生垣などとして地植えで栽培します。フィリピンの国花です。

オニカラスムギ（鬼烏麦）畑地、牧草地、道端、空き地などに生える外来の雑草です。戦後、他の種子に混入して日本に入ってきたと言われています。穀物の収量や品質を低下させたり、種子に混入したりするなどの問題を引き起こします。特に東アフリカでは小麦や大麦の生産に大きな被害をもたらしています。

シラカバは、滑らかな白い樹皮で有名な日が当たる木本です。よく日の当たる環境で成長すると、鮮やかに紅葉します。冬や春には樹液が流れるため、昆虫が集まってきます。夏の暑さに耐えることができると言われていますが移植が難しく、根が浅いのが特徴です。

「ゼラニウム」の名称で流通している花には多くの品種がありますが、モンテンジクアオイはそれらの原種の一つです。日本へは江戸時代末期にオランダから入ってきたと言われています。自生地では、峡谷や原生林の林縁などで見られます。

クンシランは常緑の多年草で、日本へは明治時代に移入しました。種から育てる場合は発芽から開花まで数年かかりますが、一度成長すれば、毎年春に咲く花と艶やかな葉を楽しむ事ができます。名前に蘭と付きますが、ラン科ではありません。

セイバンモロコシ（西播蜀黍）は戦後帰化が確認された外来種で、本州から九州にかけて分布します。世界中の温暖な地域で広く帰化しており、根茎と種子でどんどん繁殖する侵略的な強害雑草として知られます。ススキに葉姿が似ますが、穂のようすに違いがあります。

熱帯アメリカ原産のアリタソウ（有田草）は江戸時代に薬用植物として渡来した一年草で、大正時代に栽培されていたものが雑草化して各地に広がりました。和名はかつての主要な栽培地である佐賀県の有田町にちなんで付けられました。

オオミドリボウキ（大緑箒）は観葉植物として栽培されるアスパラガスの一種です。羽毛のように柔らかく繊細な枝葉が印象的で、切り花や寄せ植えにも使われます。簡単に育てられますが、耐寒性が低いため寒さに当てないよう気をつけましょう。

昭和40年代後半以降アボカドの輸入量は増え続けており、現在ではサラダや巻き寿司など、日常的に消費されています。流通するものの大半はメキシコ産です。鳥類にとっては毒性があるため、インコやカナリアなどのペットには与えてはいけません。

アプリコットは大昔に中国から伝来したと言われ、万葉中や日本最古の本草書「本草和名」などに登場します。果実は食用となり、生食だけでなく加工食品にも利用されます。学名は、本種がヨーロッパに伝わった際にアルメニア産と誤解されたことに由来します。

タマツヅリ（玉つづり）は白い粉がかったような緑色の紡錘形（真ん中が丸みを帯び両端が細い）の葉が特徴的です。バスケットに吊るすのに最適です。夏に小さなピンクの花が咲きますが、屋内では滅多に見られません。葉は繊細で壊れやすく落ちやすいため注意が必要です。

ケニアで見られるものは最高でも5メートルの小低木であるが、10メートルほどの個体も存在する。 葉は大きく長さ約30センチメートルで時に3裂し、上部と下部が毛に覆われ、長い葉柄を持ち形は広卵型、基部が心臓型で先端が鋭く、縁には小鋸歯がある。 花は直径約2あるいは3-4センチメートルで受け皿状、散房花序か集散花序あるいは円錐花序で5弁の白色あるいは紅色か、白色に紅色の筋が入った花20個ほどがやや大きめの花房をつくり、葉腋から下垂して咲く。15本の雄蕊（雄しべ）があるが、そのうち内側の5本は大きく、後述する仮雄蕊と同じ輪生体の一部を形成し、葯の直下の花糸が膝状に湾曲し、葯がわずかに外側に折れ曲がるようにしている。残りの10本の雄蕊は少し小さめで花糸が完全に直立しており、外側の輪生体を形成し、内側の雄蕊や仮雄蕊と互い違いになっている。

クチナシ は、日本では古くから染料として利用されてきた低木です。秋に実る橙赤色の実が熟しても裂けず、口無しと比喩されていたことから「クチナシ」と呼ばれるようになりました。純白で香りの良い花を咲かせ、幸せにまつわる花言葉もあることから、結婚式やお祝いの場でよく使われます。

ローマンカモミールはジャーマンカモミールとよく似た花を咲かせますが、花はわずかに大きく、黄色い花芯はそこまで盛り上がりありません。ジャーマンカモミールは上に伸びますが、ローマンカモミールはカーペット状に横に広がります。踏みつけに強く、葉からもリンゴのような香りがすることから、香る芝生としても利用されます。またその利用に特化した、花をつけない園芸種も存在します。

美しく茂る草姿が壮麗で乾燥にも強いため、海外の有名ガーデンでも多く用いられます。人工的とも言える硬質な印象がユニークで、どこに植えられていても主役級に目立ってしまう植物です。葉色はシルバーグレーや青緑、黄緑、斑入りなど品種によってさまざまです。

アルファルファは、少なくとも古代ギリシャ人やローマ人の時代から家畜の飼料として栽培されていました。16世紀、スペインの植民者が馬の飼料としてアメリカに持ち込んだ。昆虫を飼育する場所とされており、他の作物に役立つと提案されています。

パンクラチューム・マリチウムは地中海、カナリア諸島に自生する球根植物です。聖書などの古い文献において同一と思われる植物がユリやバラと称して登場しますが、本種はユリの仲間でもバラの仲間でもありません。

ニチニチソウ（日々草）は大気汚染や排気ガスに耐える性質を持っているため、道路沿いに植えられています。江戸時代中頃に日本に入ってきました。毎日新しい花が咲きますが、1つの花は3〜5日ほどで枯れてしまいます。