マンゴー（檬果）は世界各地で広く食用に栽培される常緑性の果樹です。鉢植えで育てて、冬期は屋内の日当たりのよい所に置くなど、適切に管理をすれば、結実させることも可能です。

ニシキイモ（錦芋）はハート形、天使の羽あるいは矢印の先のような形をした葉姿と、白や緑、ピンク、赤のカラフルな色の組み合わせの葉色が人気の観葉植物です。ペットや人に対する毒性を持つため、植栽地や鉢・プランターを置く場所には注意が必要です。

ショウジョウソウモドキ（猩猩草擬）は、熱帯から亜熱帯地域に生息しています。よく似たショウジョウソウとの見分け方は、花の根元付近にある葉の基部の色がショウジョウソウは赤色であるのに対し、本種は白色であるという違いがあります。

タマシダ（玉羊歯）は海岸付近の乾いた斜面や岩の上など日当たりのよい場所に自生します。世界各地で観葉植物としても栽培され、各種園芸品種も流通します。地域によっては侵略種とされます。

シマオオタニワタリ（島大谷渡） は丈夫で手入れも簡単で、大きくユニークに伸びる葉は部屋のインテリアにもなることから、人気のある屋内用の観葉植物です。葉姿が異なる園芸品種もあり、フラワーアレンジメント用の切り葉としても流通します。

ニガカシュウ（苦荷首烏）は、川岸や山林に生息するつる性の多年草です。ドクダミに似た葉やむかごには強い苦味があるため、苦いドクダミという意味の「苦荷首烏」という名前が付けられたとされています。

黄色い花弁と赤いガクが印象的なコントラストを成すウキツリボク（浮釣木）の花は、提灯を思わせる独特な形をしています。高さ2 mほどに成長し、春から冬にかけて開花します。イギリスの王立園芸協会のガーデン・メリット賞を受賞しています。

スベリヒユ（滑莧）は世界中の熱帯や温帯地域に分布する一年草で、日本でも自生しているものが見られます。夏から秋にかけて黄色い花を咲かせ、その後1つの株から数十万ともいわれる大量の種子を作ります。

キキョウ科の植物であるホシアザミ（星薊）は西インドの固有種ですが、熱帯アメリカやオセアニアに広く帰化しています。白い星形の花を付け、「ベツヘレムの星」の英名もあります。有毒で液が皮膚につくと炎症を起こし、目の中に入ると失明の恐れがあります。

ナリヤラン（成屋蘭）は存在する個体数が減少しており、希少価値が高くなっています。暖かい環境であればきれいな花を年に数回咲かせます。根と茎に有毒成分を含むことが報告されています。

モモタマナは公園や街路樹などに植栽される半落葉性の高木です。果実はピロガロールタンニンという色素を含み、染料として利用されます。

シンゴニウムは小さい葉がかわいらしく、観葉植物として人気がある常緑多年草です。生えたばかりの葉は丸みのあるハート形をしていますが、成熟すると矢のような形へと変化します。

ルコウソウ（縷紅草）はつるがよく伸びるためグランドカバーに用いられます。耐暑性があり夏に花を沢山咲かせることから、グリーンカーテンにも好まれます。和名は「縷」が細い糸を意味し、繊細な葉に紅色の花を咲かせることに由来します。

コトブキギクは大量の種子を飛散させ生息地を広げますが、茎からも新しい根が生えて繁殖します。熱帯アメリカ原産ですが、世界中の熱帯、亜熱帯に帰化しています。米国では有害な雑草として指定されています。

ハナキリンは観賞用として栽培され、多くの変種がある多肉植物です。花は通年咲き、茎に棘があることが特徴です。茨の冠を意味する英名の「Crown of Thorns」は、キリストが十字架にかけられた時に着けていた茨の冠が、ハナキリンの茎から造られたという伝説に由来しています。

ハスは1億年以上前から存在していたとされ、仏教やヒンドゥー教では神聖な植物として登場します。インド、スリランカ、ベトナムの国花でもあります。花は午前中に咲き、午後には閉じてしまうのが特徴です。根は蓮根として食用に使用されます。

ムラサキムカシヨモギ(Cyanthillium cinereum )は、高さ1.2 mほどになる一年草または多年草の野草です。多数の花らいからなる、紫のボタンのような形の花を咲かせます。成長が早く、道端や庭の花壇、工事現場などに雑草として生えていることも多い植物です。熱帯・亜熱帯地域では侵略的外来種とされています。

米ナスは夏の定番野菜です。様々な大きさ、形、色の栽培品種があり、世界各地で栽培、生産されています。家庭菜園では、適切な手入れをすれば秋にもう一度米ナスを収穫できます。

ミバショウは果実が生食用バナナとなる主流な種です。和名は実をつける芭蕉に由来します。古く紀元前5千年前からマレーシアで栽培されており、現在では世界各地の熱帯地方で広く栽培されます。日本へは1903年に台湾から輸入されました。