昭和40年代後半以降アボカドの輸入量は増え続けており、現在ではサラダや巻き寿司など、日常的に消費されています。流通するものの大半はメキシコ産です。鳥類にとっては毒性があるため、インコやカナリアなどのペットには与えてはいけません。

アサ（麻）は昔から栽培されてきた植物の1つです。繊維の原料として日本では神社のしめ縄や、暖簾などに使用されてきました。また麻は魔除けになるという言い伝えがあったため、麻模様の産着などが使われていました。

春を代表する花が桜であれば、ガクアジサイは梅雨の時期を代表する花です。鎌倉の明月院など、東西南北に名所があります。「万葉集」や「本草和名」などの古い書物に登場し、各地にお金や健康にまつわる俗信が残る日本人と関わりの深い植物です。

チョウマメ（蝶豆）は江戸時代（1848年頃）に渡来し、現在では主に観賞用植物として花壇や鉢植えにして楽しまれています。葉は飼料になるほか、花は青色染料の原料となるだけでなく、リトマス試験液の代用に用いられたこともあったと言われています。

這うように地上に広がり、フリルのついた花を咲かせるマツバボタンは、春まきの人気の一年草です。松葉牡丹という和名は、葉が松葉に、花がボタンに似ていることに由来します。暑さや乾燥に強く、鮮やかな色合いの花が夏の庭を彩ります。

ポトスは、光沢のあるハート型の葉を持つ常緑の観葉植物です。メンテナンスが簡単で、ツル状に伸びる特徴を生かしてハンギングバスケットなどで栽培するのに適しています。

ザミオクルカス・ザミーフォリアは近年人気の出ている観葉植物で、モダンですっきりとした姿はさまざまなタイプの部屋に合い、初心者でも手入れが難しくありません。樹液にはシュウ酸カルシウムが含まれおり、触れると皮膚がかぶれる場合があります。剪定や植え替えの際には手袋をつけるとよいでしょう。

熱帯が原産のクロトンは、沖縄以外の日本では観葉植物として温室で栽培されるのが一般的です。多様な色彩の線や斑点で模様づけられている葉から、ヘンヨウボクという別名が付けられました。折れた枝や茎から出る樹液に触れると、体質によってはかぶれる可能性があります。

マダガスカル原産のアレカヤシは、日本では観葉植物として流通しています。鉢のサイズに応じて大きく成長するため、植え付けの際には育てたい高さを考慮して鉢を選ぶことが大切です。古くなると葉軸が黄色く変色し、幹に竹のような筋状の線が見られることから「コガネタケヤシ」とも呼ばれます。

バルバドスアロエは観賞用として人気がある多肉植物で。食材としても重宝されますが、葉には軽度の毒性があるため正しく処理されなければ食すことはできません。また、葉肉には肌の調子を整えてくれる成分もあるので、スキンケアにも広く使われています。

中南米原産のヘリコニア・メタリカカが持つ赤色の花に見える部分は、花ではなく苞です。観賞価値が高いとされ、原産地以外でも南太平洋諸島やハワイ諸島で栽培されています。

ニシキイモ（錦芋）はハート形、天使の羽あるいは矢印の先のような形をした葉姿と、白や緑、ピンク、赤のカラフルな色の組み合わせの葉色が人気の観葉植物です。ペットや人に対する毒性を持つため、植栽地や鉢・プランターを置く場所には注意が必要です。

熱帯原産のバジルは暑く乾燥した地域でよく育ちますが、世界中で栽培され、品種が多いことで有名です。本種は日本でも育てやすい一年草のハーブとして家庭菜園などで栽培され、葉は生でも乾燥でも料理に広く用いられます。種名のbasilicumは、「王様のハーブ」を意味します。

フウセンカズラ（風船葛）は成長が早く、育てやすい特徴があり園芸用に流通しています。風船形の果実が観賞価値が高く、涼しい見た目から夏の緑のカーテンに最適です。日本では園芸種が逸脱したものが、日当たりの良い湿気のある雑木林や荒地に自生しています。

スイコウカン（翠晃冠）は育てやすいサボテンの一種で、ホームセンターなどで一般的に販売されています。鋭いとげがありうろこ状の片につつまれています。春から秋にかけてピンク色のきれいな花を咲かせ、比較的長い開花期間で楽しむことができます。

人々に愛されてきた花木で、熱帯地域ではほぼ一年を通して開花します。香りのよい花はハワイではレイ（首輪）の材料に、カンボジアでは棺に入れる供物として使用されます。その丈夫さや美しさから、イギリス王立園芸協会の名誉あるガーデン・メリット賞を受賞しています。

米ナスは夏の定番野菜です。様々な大きさ、形、色の栽培品種があり、世界各地で栽培、生産されています。家庭菜園では、適切な手入れをすれば秋にもう一度米ナスを収穫できます。

南国の雰囲気を漂わせるオオバナサルスベリ（大花百日紅）は、熱帯アジア原産の落葉高木で、フィリピンでは「バナバ」と呼ばれます。薄紫色の花はサルスベリに似ますが数倍大きく、開花期は華やかです。丈夫なため公園や街路樹などに植えられます。

インドから中国、東南アジアなどに自生するほか、多くの熱帯地域で薬用や観賞用などに栽培されます。インドでは伝統医療であるアーユルヴェーダにも用いられます。高さ3mほどになるものもあり、雨季に花びらにしわの寄った白い花を咲かせます。

熱帯のジャングルに自生するホウライショウ（鳳莱蕉）は、エキゾチックな雰囲気を持つ観葉植物として人気があります。その特徴的な葉は、ポスターや壁紙などのデザインにも用いられます。ハワイでは古来から魔除けに使われてきたそうです。全草が有毒であるため注意が必要です。