シマヒトツバハギは、アフリカ南部に広く分布している低木です。ハワイ、中国などにも帰化しています。手入れが簡単で観賞用の生け垣などに利用でき、白色の小さな果実は鳥や蝶などを惹きつけます。

シマニシキソウ（島錦草）は熱帯アメリカ原産ですが、世界の熱帯～亜熱帯地域の道端や草地で育ち、日本には古くに伝来してから近畿以南で野生化しています。小さな淡いピンク色の花を球状に付け、茎や葉を折ると乳白色の液が出てきます。

デュランタの葉や液果は人間やペットに対して強い毒性があります。一方で鳥たちには無害で、液果を好んで食べます。明治中期に観賞用に渡来し、沖縄などの暖地では庭木や垣根などに利用されます。国や地域によっては、侵略種とみなされています。

鮮やかな花色と独特の花姿が特徴のグロリオサは、明治時代末期に移入しました。近年は家庭でも栽培されるようになってきていますが、全草が有毒で、ヤマイモと間違えて本種の球根を誤食したことによる中毒事故が発生しています。

クラウンフラワーは白色や薄紫色の王冠に似た花を咲かせます。芳香があるのも特徴的です。ハワイやタヒチでは頭や首に巻くレイに使用されますが、葉や枝を傷つけると毒性の樹液が出てくるため取り扱いには注意が必要です。

アメリカ・オダマキは、摂取したり触れたりすると人体に悪影響を及ぼす恐れがありますが、症状の軽重には幅がある可能性があります。キンポウゲ科やオダマキ属の仲間はしばしば植物全体に毒があり、プロトアネモニンなどの有毒成分を含んでいます。誤食した場合には嘔吐・下痢・胃腸炎といった比較的軽い症状から、場合によっては心臓障害などが現れる恐れもあります。また、汁液が皮膚に触れると水疱や炎症が生じる可能性があります。

シャボンダマノキの種子に含まれる多量の油脂は、次世代のバイオ燃料として期待されています。やせた土地や乾燥地でも育つため、現在世界各地で燃料用に栽培されています。一方でこの油脂には毒性があるため食用にはできません。

トウゴマ（唐胡麻） は生長が早く、荒れ地など様々な環境に適応して繁殖します。世界各地に分布し、公園などに鑑賞用に植栽されることもある一方、雑草ともされます。

ケシ（芥子）は古代から栽培されてきた一年草で、日本では栽培が禁止されているケシの一種です。種子は食用としての歴史も長く、パンやお菓子などに広く利用されています。

ダイギンリュウ（大銀竜）は観賞用に広く栽培される多肉質の多年生低木です。ジグザグに伸びる茎が特徴で、まれに赤やピンク色の花を咲かせます。耐寒性はないため冬は室内に取り込みます。樹液に毒性があるため取扱いには注意しましょう。人気の「大銀竜」をはじめとしてさまざまな園芸品種があります。

Buxus属の植物は、生け垣や庭の観賞用植物として世界中に広く存在していますが、動物に対して有毒なアルカロイド、特にブキシンを含んでいます。

シクラメンすべての部分には、犬にとって非常に危険な毒素が含まれており、塊茎に最も高い濃度があります。あなたの犬がシクラメンが見られる庭にいる場合、特に彼らが掘ることを楽しむ場合は注意してください。症状は無気力から昏睡までさまざまであり、犬の胃をポンプでくみ上げて毒素の体を排泄するには、獣医による即時のケアが必要です。

ポイズン・スマックは北米東部で見られるウルシの仲間で、毒性の高いウルシオールという成分を含み、ほとんどの人は触っただけで肌がかぶれます。扱うときには手袋をはめるなど細心の注意が必要です。燃やした煙を吸引することも危険とされます。

シチヨウジュ（七葉樹）は樹皮に有毒成分を含むことが確認されています。植物の成長が速く、栽培が容易である特徴をもつことから、鉛筆や棺桶、コルクなど様々な生活用品にも使用されています。

ストレリチアは、全草に有毒成分が含まれています。人体への中毒性は低いと言われていますが、子供が誤ってストレリチアを摂取すると、摂取量によっては下痢や腹痛、嘔吐、目眩、脱水症状などを引き起こすことがあります。特に果実と種子に胃腸障害を引き起こす物質が含まれており、摂取すると軽い吐き気や嘔吐、眠気などの症状が起こります。

セイヨウメギは成長が早く、庭木として愛されている植物です。強烈な棘を持つことから、かつて日本では生垣に使用され「防御」としての役割を果たしていました。現在は公園樹としても植えられています。

Calotropis procera、またはCalotropis proceraは、猛毒を持つ植物です。この植物の果実は、熟すと破裂して種子を飛散させます。ジャマイカでは、果実の中の繊維を集めて、枕の詰め物として利用しています。

リクチワタ（陸地棉）は綿の原料として非常に重要な植物です。現在の世界の綿の生産量のうち90%以上は本種が占めています。本種の花粉は大きくて重くて粘性があるため、風ではなくミツバチやマルハナバチなどが自然交配に重要な役割を果たしていると考えられています。

ヒイロサンジコ（緋色山慈姑） は多年草で、華やかな花を咲かせますが、有毒な化合物、特にアルカロイドのリコリンやタゼチンを含み、シュウ酸カルシウムの結晶もあります。