Pistacia atlanticaは樹高が最大で7 mになる落葉樹で、枝が横方向と上方向に成長し、葉が生い茂る密な樹冠(じゅかん:枝や葉の茂っている部分)を形成します。葉は羽状複葉(うじょうふくよう:葉の形態で、葉から分化した小葉が葉軸の左右に羽状に並んでいるもの。全体で1枚の葉として数えられる)で、7〜9枚の披針形(ひしんけい:笹の葉のように、付け根のほうがやや幅広く先がとがった細長い形)の小葉で構成されています。雌雄異株(しゆういしゅ:雌花と雄花とが別の株に生じる)で、雌株と雄株が異なる種類の花をつけます。どちらの花も緑がかって小さく、すぐに枯れ落ちてしまいます。雌株につく果実は少し細長い球形で、肉厚で脂っぽく、長さ6 〜 8 mmです。色はピンクで、熟すにつれて青くなります。