シャコバサボテンは砂漠ではなく森林の樹木に着生する多肉性植物です。茎が海に生息する節足動物のシャコに似ていることからシャコバサボテンと名づけられました。茎先に鮮やかなピンク色の花を咲かせます。

サインフォインは、美しいピンクの花を密に咲かせる多年生草本です。飼料用植物としてよく栽培されており、本種を食べた家畜のメタンガスを抑制する効果があることでも知られています。

アアソウカイ（亜阿相界）はマダガスカル固有種の多肉柱状の低木で、乾季には葉が落ち、砂丘や岩面など半乾燥性の土壌に自生します。和名は、原産地であるマダガスカルの位置がアジアとアフリカの境界であることに由来しています。夏に白い花を付けます。

ルドベキア・フルギダは丈夫でよく育ち、栽培が簡単であるため、花壇植えやガーデニングに適しています。地下茎が伸びて、横に広がりながら成長します。ルドベキア・フルギダの花は蝶や花蜂を引き寄せるため、蜜源としても利用されます。

熱帯が原産のクロトンは、沖縄以外の日本では観葉植物として温室で栽培されるのが一般的です。多様な色彩の線や斑点で模様づけられている葉から、ヘンヨウボクという別名が付けられました。折れた枝や茎から出る樹液に触れると、体質によってはかぶれる可能性があります。

台湾や中国南部がに分布するシェフレラは、黄色やオレンジの実と厚みのある葉が特徴の低木です。主に観賞植物として栽培されますが、自生に適した地域では生垣としても利用されています。

パキポディウム・ラメレイは標高の低い乾燥した林や砂地に生息します。高温環境に強く、頑丈で育てやすいため、日本では鉢植え種として人気があります。真っすぐ伸びる幹と広がって成長する葉がヤシの木を思い起こさせるため、英名には「マダガスカル・ヤシ」という意味の名前がついています。芳香性の花を咲かせます。

アップルミントの葉は、ミントの香りに加えほのかにリンゴのような香りがあり、ハーブとして広く栽培されます。主な使用用途はティー、ポプリ、料理の香りづけなどです。地下茎を伸ばしすぐに増えてしまうため、栽培する場合は土の中に仕切りを入れる必要があります。

ハタザオギキョウ（旗竿桔梗）は夏に鮮やかな青紫色の花を咲かせる多年草です。観賞用に持ち込まれた北米や日本などでは、野生化して雑草とみなされています。根茎で増え、とても繁殖力があるため駆除が困難です。

ベゴニア・レニフォルミスは、冬に小さな白い花を無数に咲かせる常緑多年草です。光沢のある黄緑色の葉がブドウに似ているため、英名ではGrape-leaf begonia（ブドウの葉のベゴニア）と呼ばれています。横から見ると白い蝶が止まっているように見えます。

ルリスイレン（瑠璃睡蓮）の栽培の歴史はとても古く、古代エジプトまで遡ります。水面で美しく咲く花は古代エジプトの壁画などに描かれたほか、宗教の祭典や儀式で象徴的な装飾に使用されました。

園芸用に持ち込まれたものが沖縄などで帰化しています。花はふわふわとして柔らかい雰囲気で、原種の花色は淡い紫色ですが、園芸品種によってさまざまな花色が選べます。草姿はユーパトリウム（セイヨウフジバカマ）に似ます。

キクイモ（菊芋）は日本には江戸時代末期に飼料用作物として伝わりましたが、繁殖力が強く、野生化したものも見られます。塊茎を食用にします。雑草化して農耕地に影響を及ぼすことから、要注意外来生物に指定されています。

キンセンカ（金盞花）は日本では観賞用に人気があり、その花色と花の形が盃のようであることから「金盞花」と名づけられました。油を抽出したり着色料としても使用されます。

リラシナはシルバーの葉が魅力的で、完璧に対称でバラの花のような形状です。葉は日光により紫がかった色に変化します。赤みがかった茎に香りの良いピンクの花を春に咲かせます。他の種に比べ比較的ゆっくり生長します。

春頃、枝全体に花が群がるように咲き、その後豆のような実がなる低木です。自生地であるアメリカ南西部では、先住民族がウエスタン・レッドバッドの小枝を使ってカゴを編んでいました。また、樹皮はカゴ細工の染料として用いられました。

テーブルヤシは手入れが簡単で丈夫なことから、室内用の観葉植物として人気のある小型のヤシです。半日陰や日陰を好み、環境が合えば春に小さな黄色い花を咲かせるかもしれません。暖地では庭植えも可能です。

ニセアカシアは北米原産で、明治時代に入ってきた日本各地に分布している落葉高木です。葉の付け根に鋭い棘があり、直接触れる際には注意が必要です。初夏に甘い香りをさせる白い花が咲き、蜜が豊富に摂れるため、養蜂業においては重要な蜜源植物とされています。

カランコエ・テトラフィラはマダガスカルの高地にしか見られないサボテンです。このカラフルな花は非常に長持ちするので観賞用として愛されていますが、ほぼすべての部分が有毒なので、子どもの手やペットに届かない位置に置く必要があります。

地中海東部原産のヒヤシンスは16世紀にヨーロッパに入り、日本には19世紀後半にチューリップと共にフランスから入ってきました。名前はギリシャ神話に由来し、ゼピュロスの嫉妬により死に至ったヒュアキントスが亡くなった場所から咲いた花が本種だと言われています。