トウガラシ（唐辛子）の果実は成長するにしたがって緑色から赤色に変化します。未成熟ものは青唐辛子、赤色の果実は赤唐辛子と呼ばれ、香辛料として使用されます。コロンブスがスペインに持ち帰り、日本には戦国・安土桃山時代に入ってきたと言われています。

西部劇などでよく見かけるベンケイチュウ（弁慶柱）は、高さ15 m、重さ10トンを超えこともある巨大なサボテンで、200年生きる物もあると言われています。日没頃花を咲かせ、夜はコウモリ、昼はミツバチやハチドリを引き寄せます。

ポトスは、光沢のあるハート型の葉を持つ常緑の観葉植物です。メンテナンスが簡単で、ツル状に伸びる特徴を生かしてハンギングバスケットなどで栽培するのに適しています。

クレオソートブッシュは、北米の砂漠地帯に生える常緑小低木です。粘着質で刺激臭のある樹脂が特徴で、先住民族の間ではこの樹脂が薬として使用されてきました。現代では、樹脂は工業製品として用いられています。

明治の終わり頃に渡来してきたアツバチトセランは、葉が虎のしっぽのような独特の横縞模様を持つことから観葉植物として広まりました。原産地のアフリカでは、葉から繊維を取り出して、紐や布などを作っていたと言われています。

フォウクィエリア・スプレンデンスはアメリカ南西部およびメキシコの砂漠地帯に生育している半多肉質の植物です。普段はあまり葉が目立たず、茎だけが残って枯れた枝のように見えることもありますが、雨が降った後は3cm前後の光沢のある葉が生い茂ります。

食用に広く栽培されるミニトマトは江戸時代に日本に伝来したとされています。当初は、観賞用に利用されるのみでしたが明治には食用として利用されるようになりました。ビタミンCなどの栄養を豊富に含み、家庭菜園にも欠かせない植物です。

観葉植物として人気のニオイセンネンボクは、中央に黄色か白のストライプ光沢のあるトウモロコシの葉に似た葉をつけます。品種も多様でメンテナンスも簡単なことから、初心者にもおすすめの植物です。

バルバドスアロエは観賞用として人気がある多肉植物で。食材としても重宝されますが、葉には軽度の毒性があるため正しく処理されなければ食すことはできません。また、葉肉には肌の調子を整えてくれる成分もあるので、スキンケアにも広く使われています。

ポーチュラカリア・アフラ (Portulacaria afra) の原産地は南アフリカで、小さく丸い形の緑の葉と深紅の茎ですぐに見分けられます。この可愛らしい半常緑の多肉植物は、装飾用にゼリスケープ（節水園芸）で使われることが最も一般的で、また盆栽でも栽培されています。

タマリクス・ラモシッシマは、赤みがかった茎と毛が生えた葉、ピンク色の花が特徴的な低木です。日本では観賞用として流通し、野生化は確認されていませんが、地下水を大量消費し土壌の塩分濃度を上げるため、要注意外来生物に指定されてます。

スベリヒユ（滑莧）は世界中の熱帯や温帯地域に分布する一年草で、日本でも自生しているものが見られます。夏から秋にかけて黄色い花を咲かせ、その後1つの株から数十万ともいわれる大量の種子を作ります。

パーキンソニア・アクレアタは、中央アメリカを中心とした世界各地に分布する低木または小高木です。薪や炭の材料として用いられるほか、生垣や防風林としても広く利用されていますが、現在は多くの地域で侵襲性の高い植物として扱われています。

ブッソウゲ（扶桑花）の渡来時期は明らかになっていませんが、琉球（現在の沖縄）にはかなり昔から入ってきていたと推測されています。1614年に島津藩が徳川家康に献上したことが伝えられています。沖縄県では、沖縄市や平良市の市花に指定されています。

北米原産の柱サボテンで、5 mほどの茎が並び伸びる様子がパイプオルガンを彷彿とさせることが名の由来です。メキシコ国境近くの米国のオルガンパイプカクタス国定公園ではその名のとおり本種を見ることができます。ダイオウカク（大王閣）の和名も持ちます。

南アメリカが原産とされるキダチタバコ（木立煙草）は現在、観賞用植物として世界各地の温暖な地域の道端や空き地などでその姿を確認することが出来ます。それらの地域では在来種の多様性を破壊する侵略的雑草として扱われています。また、すべての部位に強い毒性があります。

昭和40年代後半以降アボカドの輸入量は増え続けており、現在ではサラダや巻き寿司など、日常的に消費されています。流通するものの大半はメキシコ産です。鳥類にとっては毒性があるため、インコやカナリアなどのペットには与えてはいけません。

メキシコ北部やアメリカ南西部に分布しているencelia farinosaは、乾燥した砂漠や、砂利質の土地といった水はけの良い場所に生息しています。黄色の花を咲かせ、白みがかった緑の葉には芳香があります。樹脂からも良い香りがし、メキシコではお香の代用として使われています。

ニチニチソウ（日々草）は大気汚染や排気ガスに耐える性質を持っているため、道路沿いに植えられています。江戸時代中頃に日本に入ってきました。毎日新しい花が咲きますが、1つの花は3〜5日ほどで枯れてしまいます。

熱帯原産のバジルは暑く乾燥した地域でよく育ちますが、世界中で栽培され、品種が多いことで有名です。本種は日本でも育てやすい一年草のハーブとして家庭菜園などで栽培され、葉は生でも乾燥でも料理に広く用いられます。種名のbasilicumは、「王様のハーブ」を意味します。