モロコシ（蜀黍）は熱帯や亜熱帯の地域のみならず、アメリカや中国をはじめとする様々な地域でも栽培されています。野生種は3 m程に成長しますが、栽培品種は収穫しやすいように1.5 m程の高さに改良されています。インドなどでは食用として広く利用されますが、飼料としても利用されています。

セキザイユーカリはオーストラリア原産で、極度の乾燥や高い土壌塩分にも耐えられる生命力の強い樹木です。元々はその繫殖力を緑地化に利用するために世界各地に導入されましたが、現在は在来種を脅かす侵襲的植物として警戒されています。

熱帯原産のバジルは暑く乾燥した地域でよく育ちますが、世界中で栽培され、品種が多いことで有名です。本種は日本でも育てやすい一年草のハーブとして家庭菜園などで栽培され、葉は生でも乾燥でも料理に広く用いられます。種名のbasilicumは、「王様のハーブ」を意味します。

イネ（稲）は、世界各地の水田や畑で栽培さている世界三大穀物の1つです。精白した米だけでなく、藁、もみ殻、糠なども幅広く活用されています。イネ（稲）の病気として最も被害が大きいのが糸状菌の寄生によって発病する「いもち病」で、消毒をしても完全には防除できません。

バオバブは乾燥地帯に自生し、花期になると白い花を咲かせます。植物は非常に大きな木に成長し、人々によって様々なかたちに加工され使用されてきました。例えば、果実を器として用いたり、民族楽器の材料として使用されたりもします。

Bridelia ferrugineaは、アフリカ、オーストラリア、南アジア、およびインド洋と太平洋のさまざまな島々に広まっています。

葉は複葉であり、銀色の思春期または光沢がある。花はクリーミーな白、香りがあり、長さ30 cmまでの垂れ下がった総状花序です。

キャッサバは世界中の熱帯地域で栽培される熱帯低木で、タピオカ原料となる植物です。高カロリーで瘦せた土地でも栽培可能なことから世界中に広まりました。しかし生の塊茎や根の皮には強い毒性があるため、必ず適切な毒抜き処理が必要とされます。

グァバは甘酸っぱいトロピカルフルーツが成る常緑低木です。日本でも自生しているものや栽培・販売されているものがありますが、野生化したもののほとんどが沖縄や奄美大島で見られます。果実はそのまま生食で、あるいはジャムやジュースにして楽しまれています。果実だけではなく、葉や花や植物そのものも見た目に美しいため、観葉植物としても人気があります。

センニチノゲイトウは開けた森や荒れ地に生える多年生草本で、通年白い花を咲かせます。同属のセンニチノゲイトウによく似ていますが、本種よりも長い花穂を持ちます。原産地は南米ですが、近年ではインドに帰化しています。

タマリンドはアフリカ原産のフルーツで、そら豆のような形をしています。アジアでは人気のあるフルーツで、そのまま食べたり、ジュースとして加工されたりしています。亜熱帯地域で街路樹や庭木として植えられていることが多いです。

スベリヒユ（滑莧）は世界中の熱帯や温帯地域に分布する一年草で、日本でも自生しているものが見られます。夏から秋にかけて黄色い花を咲かせ、その後1つの株から数十万ともいわれる大量の種子を作ります。

ハナキリンは観賞用として栽培され、多くの変種がある多肉植物です。花は通年咲き、茎に棘があることが特徴です。茨の冠を意味する英名の「Crown of Thorns」は、キリストが十字架にかけられた時に着けていた茨の冠が、ハナキリンの茎から造られたという伝説に由来しています。

エビスグサは江戸時代に中国から渡来し、現在は本州から沖縄に分布する一年草です。日当たりの良い場所であれば、どのような土壌でも容易に栽培することができます。秋に摘み取られた種は炒ってハブ茶として飲まれています。

カッコウアザミ (Ageratum conyzoides) は、根が非常に浅いため、深い肥沃な土壌だけでなく、栄養価の低い岩だらけの土壌でも生育することができます。この植物の種子には、野生動物にくっつくための細かい毛が生えており、そのため広く拡散することが可能です。属名のAgeratumsはギリシャ語で「老いない」という意味で、この植物が丈夫に育ち長生きすることにちなんで名づけられました。

アメリカサトイモは世界最古の農作物のひとつです。飼料用として世界各地で栽培されるようになった一方で、逸出による雑草化も報告されています。生の状態では毒性があります。

夏の定番の果物であるスイカ（西瓜）の起源はアフリカで、エジプトでは4000年前から栽培されていたと考えられています。日本に渡来した時期は諸説ありますが、17世紀頃という説が一般的です。明治になると欧米の品種が導入され、大正後期から昭和初期にかけて品種改良が行われ、現在私たちが食べているスイカの基礎となる品種が作られました。